「情報」の一丁目一番地?
4年生国語(光村)に、「情報」のページとして、「考えと例」が取り上げられている。
2年生が「順序」、3年生が「引用」。
それも、もちろん大事だが、この「考えと例」は、本格的な「論理」の学習だ。
考え と 例
意見 と 具体例
抽象 と 具体
など、様々な言い方がある。
教科書は、一方の矢印になっているが、実際は双方向だ。
具体例 → つまり → 意見
具体例 ← 例えば ← 意見
具体例を挙げてから意見を言うか、意見を言ってから例を挙げるかは、本人の戦略次第だ。
「抽象化」と「具体化」の2つとも、「言い換え」に該当する。
(1)簡潔に言い換える・抽象化する・要約する。
「つまり」「要するに」「一言で言うと」
(2)詳細に言い換える・具体化する・敷衍する。
「例えば」「詳しく言うと」「分かりやすく言うと」「具体的に言うと」「別の言い方をすると」
説明型のテスト問題にも、「簡潔に言い換える」「詳細に言い換える」の双方向があり、この2つの表現の往復活動が、記述式の読解力(読解表現力)の基盤になっている。
ちなみに、論説文はすべて次の3つの構造で成立している。
①「同等関係」
②「対比関係」
③「因果関係」
「〜とはどういうことか」は、①の言い換え(同等関係)を問う設問。
「〜はどう違うか」は、②のなにかと対比をさせる設問。
「〜のはなぜか」は、③の因果関係をたどらせる設問。
https://gendai.media/articles/-/83564
逆側から整理すると、文の構造には「同等」「対比」「因果」の3つのパターンがあり、その中の「同等関係」は、さらに「抽象化・具体化」の2つのパターンがあるということになる。
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