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August 04, 2024

学力調査の課題は、授業展開の課題。

6年生の4月に取り組む学力調査。
5年生学年末まで、ペラ1枚の市販テストしか取り組んでいなかったとしたら、それでは子どもが可哀そうだ。
問題は22ページある。時間は45分。
ならば、市販テストは裏表10分で解けるくらいの処理速度が求められると言えよう。
なにしろ、市販テストは既に読んだことのあるテキスト、見覚えのある漢字・語句なのだから。
そして、心に残った場面の感想を5分・下書きなしでスラスラ100字程度書けるくらいの作文力があるとよい。
日頃から、授業の最後3分の振り返りで100字くらい書かせたい。
ここ数年、国語の授業を参観して感じていたのが、第1時の中身の薄さ。
「教材を読んで、感想を書いて終わり」という「とりあえず第1時」では、子どもの頭はフル回転しない。
①テキストの前の「リード文」を読む。
②範読を聞く(CDを聞く)
③必要な個所に線を引いたり、印をつけたりする。
④時代背景などの補足を聞く・画像を見る(スキーマの問題)
⑤自由な感想メモを書く。
⑥主題とか対立軸とか教師の指定する課題についての意見を書く。
⑦一字読解で5W1Hを10問ほど問い、〇付けまで済ます。
ちなみに、1字読解で適切な問題を出すと、次の時間には「市販テスト」が解けてしまう。
学力調査の45分と同じくらいの密度で、
「課題意識をもってテキストを読み、問いに答え、自分の意見を書く」
に取り組ませないと、学力調査問題では時間切れになる。
「無回答」が問題点として話題になるが、時間切れも十分問題なのだ。
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