説明主体の授業から脱却するために(1)描写を意識する
先日、歴史上の人物(いじん)についての模擬授業を3本体験した。
【人物Aは、○○をしました。次に○○をしました。そして○○を達成しました。】
と行動を順に追っていくだけでは、単調すぎて、聞き手は、その世界に入っていけない。
夢中になれる授業は
①「抽象的な説明」と「具体思考」のバランスというか
②「教師のプレゼン」と「子供の思考部分」とのバランスというか
③「ざっくり出来事を紹介する場面」と「ここぞというポイントを深掘りする場面」とのバランスというか
そんなところが決め手になるのだなと思いながら、子役として参加した。
◆情報量が多くなると、ついつい説明で押し切ろうとしてしまう。
◆教師が力説するほど子供は頭を使わなくなる。
というのが、自分の大きな課題だから、自分のためにも、ここは解決策を確定しないといけない。
この日は「描写」というワードも出てきたので、
「説明」を減らして「描写」を増やすのも、1つの解決策になるかなと勝手に考えた。
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物語の設定や情報を読者に理解させるための「説明」はしなくてはいけないのですが、あまり説明ばかりしていたのでは、読者は放り投げてしまいます。
理想的な小説の表現は、巧みな「描写」をしているうちに、必要な「情報」も読者に伝えていること。これはシナリオも同じですね。(中略)
すぐれたシナリオは、登場人物の行動を追ったり、セリフを聞いているうちに、いつの間にか物語が進行していて、情報も得ています。
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優れた小説は、「説明」を回避する。
そんなところにも、授業改善のヒントがないかなと探ってみる。
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