2桁で割るわりざんの筆算
4年2学期算数の授業検討
(1)2桁で割るわりざんの筆算
1学期に1桁で割るわり算の筆算を学習しました。
この時は、68÷2、642÷6、242÷3などだから、九九ができれば何とか解けました。
2学期は2桁で割るわりざんの筆算です。前半は80÷30、96÷32などだから1学期の延長です。
中盤の第4時の175÷35、252÷36、168÷28 から圧倒的に難しくなります
(というか、ここまでは助走問題にすぎないということです)。
もちろん17÷3、25÷3,16÷2で商のめどを立てるのだから九九レベルですが、商を立てた後の計算は2桁×1桁の掛け算です。35×5、36×8、28×8のような掛け算がスラスラできないと、どんどん遅れていきます。
だから、割り算の筆算を始める前に(ほんとは1学期から)、2桁×1桁の筆算を習熟させます。
今日の授業の割り算で必要になりそうな2桁×1桁の筆算練習を授業開始時に練習させ、割り算の筆算の際は、その答えを参照させるという方法もあります。上の例でいうと、
【35×4、35×5、35×6】【36×6、36×7、36×8】【28×6、28×7、28×8】などを授業開始時に解かせておくという意味です。
※計算の苦手な子ほど、①筆算の問題を書き写すのに時間がかかり、②詰めて書くので間違いやすく、③掛け算を小さく書くので間違しやすく、④引き算でも間違いやすいです。
これらのつまづきを想定して、対処しましょう。特に余白のあるノートつくりを推奨します。
1時間の基本的な流れは「例題―類題―練習問題」ですから、「教師主体―クラス全体―個人」と位置づけて、最後は各自にチャレンジさせるようにしたいです。
例えば、練習問題6問にチャレンジさせると、早い子は6問解くけれど、遅い子は1問もできていないことがあります。
練習問題が6問なら半分に分けて、5分で3問やらせて答え合わせ、5分で3問やらせて答え合わせとするといいかもしれません。早くできた子も5分なら待てると思いますし、遅い子も1問に集中すれば頑張れると思います。
全員に全問チャレンジを強要すると、計算の苦手な子は終わりません。時間で区切り、できたところまで答え合わせをするという形で良いと思います。多少時間はかかっても、確実に計算できるなら、単元テストは高得点が取れるはずです(テストでいい点が取れるように支援してあげてください)。
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