Why so? と So What?
言葉足らずな表現を大人が安易に受け入れてしまうことについては、かつて次の例を用いました。
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給食の時に箸を忘れた子は、(本校では)職員室にスプーンを借りに来ます。
「先生、箸を忘れました」っていう子には、「だから何ですか?」と聞きます。
「スプーンを貸してください」と言う子には、「なぜですか?」と聞きます。
「何年何組の〇〇です」「箸を忘れました」「スプーンを貸してください」
この3つがそろわないと言葉足らずで相手に伝わらないのです。
これからは「伝え合う力」が求められます。
ご家庭でも「水!」みたいな子どもの言葉足らずの部分を先どりするのではなく、ちゃんと自分の言葉で説明する訓練をしていただきたいです。
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これが「Why so?」 と 「So What?」です。
不十分な子どもの言葉を安易に受け入れる大人が、子供の思考力・表現力。語彙力の育成を阻んでいます。
そして、その風潮は、LINEのようなSNSによって加速しました。
もはや「いいね」の一言も発しないスタンプだけで意思表示してしまう時代になりました。
そのことを嘆いているだけでは何も変わりません。
Why so? と So What?
を、きちんと繰り返し、子供に言わせないといけません。
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