4年道徳 「いのちをつなぐ岬」は御前崎市でウミガメを守る自然愛護の資料。
対立軸がない「良い話」なので、正直なところ、読んで終わりかなと思っていた。
しかし、授業を参観していたら
「ウミガメの卵を掘り返すのはよくないのでは」
という一部の子の感想から対立軸が生じて意見交換がされた。
◆各自の印象に残った箇所の交流から、1つのテーマに絞って意見交換させ、最終結論を書かせて終わる授業
という流れになった。
環境保護の名のもとに環境破壊が行われる事例がいろいろある。
自然愛護が自然愛護になっていない事例がいろいろある。
山を削ってソーラーパネルで埋め尽くしてしまったら、環境には相当悪い。
ウミガメの卵を全部人工ふ化させて海に放てば、生態系を崩すことになる。それもまた人間が引き起こした環境破壊になってしまう。
道徳の主題は、たった1時間の授業で結論付けて終わるテーマではないので、子どもたちがそれぞれ頭をフル回転させて、最終意見を振り返りに書ければそれで十分だと思う。
逆に「環境を守らなければならない」というワンパターンのまとめに終わっていたとしたら、「環境を守る活動は無条件に正しい」という思考停止状態になるから、これは要注意だ。
授業者には子供たちの書いた「振り返り」をしっかり読み取ってほしいし、自分も子供の振り返りを分析してみたい。
以下が、授業後、取り急ぎ、クラスルームに配布した資料です
(こんな口調を希望したわけではないので、やり直そうか迷いました)
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Gemini に聞いてみました
御前崎市の人がウミガメを守る活動をしていますが、ウミガメの卵を全部孵化(ふか)させて海に返したら生態系(せいたいけい)の破壊になりませんか?
◆◆
ウミガメの卵を全部かえして海に返すことが、自然にとって良いことなのか? というギモン、とっても大事な質問だね。
かんたんに言うとね、ウミガメの赤ちゃんを「全部」助けてしまうと、かえって困ったことが起きるかもしれません。
ウミガメの赤ちゃん、全部助けちゃダメなの?
森や海には、いろんな生き物たちがいて、みんなで助け合って生きています。これを「生態系(せいたいけい)」って言うんだ。ウミガメも、この生態系の大きな一部だよ。
- 強い子が残ることが大事!
ウミガメの赤ちゃんは、生まれても全部が大人になれるわけじゃない。鳥やキツネなど、他の生き物に食べられちゃうこともあるし、波に流されちゃうこともある。これは自然の世界では、強いウミガメだけが残って、どんどん強いウミガメが生まれてくるために大切なことだ。もし人間が全部の赤ちゃんを助けてしまうと、弱いウミガメも生き残ってしまって、ウミガメの仲間全体が弱くなっちゃうかもしれないんだよ。
- 食物連鎖(しょくもつれんさ)のバランスが崩れちゃう!
ウミガメの卵や赤ちゃんは、いろんな動物たちのごはんになっている。もし全部の卵から赤ちゃんが生まれて海に行っちゃったら、それを食べていた動物たちは、ごはんがなくなって困っちゃう。そうすると、その動物たちも減ってしまって、森や海のバランスが崩れてしまうかもしれない。
- ウミガメが多すぎても困っちゃう!
もしウミガメがすごく増えすぎると、今度はウミガメたちが食べるクラゲや海藻(かいそう)が足りなくなるかもしれない。そうすると、ウミガメ自身も困るし、他の海の生き物たちにも影響(えいきょう)が出てしまう。
じゃあ、御前崎市では何をしているの?
御前崎市の人たちは、「全部」のウミガメの赤ちゃんを助けるんじゃなくて、ウミガメが安心して卵を産めるように、そして、赤ちゃんたちが無事に海に帰れるように、お手伝いをしている。
たとえば、
- 卵を産む海岸をきれいにしたり、人が入りすぎないようにしたりする。
- 嵐(あらし)で卵が流されそうなときや、動物に食べられちゃいそうなときに、少しだけ場所を移してあげたりする。
- みんなにウミガメを守ることの大切さを伝える。
こうやって、ウミガメが自分たちの力で生き残れるように、そっと応援(おうえん)しているんだね。
だから、御前崎市の人は、ウミガメを助けることで、海の生き物みんなが元気でいられるように考えて、活動しているんだよ。
この説明で、ウミガメの活動について、もっとよく分かってもらえたかな?
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子どもに伝えた私自身の感想
◆御前崎市の人は、環境破壊や生態系のバランスを考えて、保護活動をしているんですね。
環境保護の活動が環境破壊(はかい)になっていないかという4年〇組の意見交換がすばらしかったです!
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