算数について個人探究 四則計算の「記号」について
(1)割り算と分数の関係
5年生の算数で、割り算と分数の関係に触れる。
4÷5=4/5になるが、ここで分母と分子がどっちか分からなくなる子がいる。単純な分数のかけ算よりも、こっちの方が難しい。
本当は、テンキーを使って、4/5と表記したら、それはそのまま4÷5なのだから、分数と割り算の関係はすごく簡単だ。
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「÷」は、1659年にスイスのヨハン・ハインリッヒ・ラーン(1622~1676)という数学者が著書の中で使ったのが最初である。分数表記を抽象化したものが起源だと言われている。「÷」はその後イギリスのアイザック・ニュートンなどが好んで使ったことから、イギリスを中心に広まった。
割り算を表す記号には「/(スラッシュ)」や「:(コロン)」もある。「/」は「÷」よりも古い歴史を持っていて、現在も世界中で使われている。
(中略)
実は、「÷」が一般的に使われている国はそう多くない。イギリス、アメリカ、日本の他は韓国やタイなどの一部の国に限られる。その他の国では「/」が一般的だ。
2009年に国際標準化機構(ISO)が発行した数学の記号に関する国際規格「ISO 8000-2」では、割り算は「/」か分数によって表すと定めた上で、「割り算を表す記号として『÷』は使うべきではない」とはっきり書かれている。もしかしたら世界中の教科書から「÷」が消える日は近いかもしれない。
(本原稿は『とてつもない数学』からの抜粋です)
【マンガでわかる】意外と知らない、計算記号「+」「-」「×」「÷」の由来 永野裕之
https://diamond.jp/articles/-/253349
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4/5は、テンキーで打ち込んだ時点で分数表記である。
時速100㎞も、表示単位はkm/hだから、距離÷時間だとすぐ分かる。
密度の問題も㎏/mなら、 〇㎏÷△mで、1mあたり何キログラムなのかがすぐ分かる。
÷の記号でウンウンうならなくても、スラッシュで済む時代が来るのかな?
(2)「掛け算」の記号
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掛け算を表す記号には「・」もある。実は、掛け算を表す「×」はヨーロッパ大陸ではあまり流行らなかった。当時、ドイツのゴットフリート・ライプニッツは、スイスのベルヌーイに送った手紙の中で「私は掛け算の記号として『×』を好まない。容易に『x(エックス)』と間違ってしまうからだ。私は単純に『・』を2つの量の間に入れて掛け算を表すことにする」と書いている。
当時はこうした意見が主流だったらしい。その後、タイプライターやパソコンが普及してからは、掛け算を表す「×」は使われなくなっていく。特に半角英数字では絶望的に『x(エックス)』と紛らわしいからである。実際、現代のパソコンのキーボードにも掛け算を表す「×」のキーは無い。表計算ソフトのエクセルなどで掛け算を打ち込むときは「*(アスタリスク)」を使う。
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・・・なるほど。テンキーには、+-*/ しかないから、「掛ける」の記号で×を引っ張り出すのも面倒といえば面倒。
数値を記号に置き換えたらA×Bは、ABになるから、×って存在が薄いのかと思ってました。
このように「×」「÷」といった記号でさえ、世界共通ではない。
自分たちの常識にどっぷり浸かっていてはいけないのだということがよく分かる。
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