3・4年生は漢字習得で苦労します!
1 漢字の難しさ(苦手が克服できない子)の理由
(1)習う字が多い・・・・・・・・・・特に3・4年生は1年間で200文字を学習する。
(2)画数が多く、形が複雑な漢字がある。・・・・・・・・小学校で20画の漢字もある。
(3)複数の読み方の漢字や同音異字がある・・・・・文脈から判断しないと正解できない。
(4)日常生活では使わない抽象的な語彙・専門的な語彙に関わる漢字が増える。
2 漢字の誤り=漢字の混同の3要素・・・習う漢字が増えるほど混同しやすくなる。
(1)同じ音の漢字(同音異字)と混同する子。
「意味」の習得が不十分な場合、「黒板→国板」「多い→大い」のような間違いを起こす。
「対象・対照・対称・大賞・大正・大将」の区別は高校入試レベル。
※対策は、部首の意味や漢字の意味を意識させること。
(2)似た意味の漢字と混同する子(「音」の習得が不十分)
「ふゆ→雪」「にく→牛」「先生→生先」のように間違える子がいる。
「黄」と「横」と「緑」が混ざって、緑を「きへん」にしてしまう子もいる。
読み仮名から漢字が思い出しにくい子や、まとめのテストで点がとれない子に多い。
※対策①・・・漢字の練習時には読みを唱えさせる。
※対策②・・・文章中の漢字や熟語を読む練習をしっかりさせる。
※対策③・・・意味のつながりで漢字を覚える、漢字の「仲間集め」をさせる。
(3)漢字の形を混同する子(「形」の習得が不十分)
季節の「季」と委員会の「委」も高校入試レベル。
「半」と「平」など、大人にとっては苦労しない漢字でも間違えることがある。
次のような間違いのパターンがある。
①形の似た漢字との誤り・・「教える」→「考える・数える」、「親友」→「新友」
②部分的な形の誤り・・・・線が1本足りない、点の数が多い、線が突き出ているなど
③全体的な誤り・・・・・・部首の一部が別の字など
④部首の配置の誤り・・・・へんとつくりが逆・部首の位置が違うなど
※対策① 漢字は丸暗記でなく、語源を意識させるとよい。
※対策② 漢字は丸暗記でなく、部首やパーツを意識させるとよい。
※対策③ 少ない練習回数でも、部首の意味を考え、部首の名前を唱え、漢字の読み方も言いながら練習すると漢字が覚えやすい。
漢字の部首やパーツを意識させると、一画ずつ覚えるよりもまとまりで覚えられるし、漢字を覚える手がかりも増える。
例えば16画の「親」の字も、「立つ」「木」「見る」の3パーツで覚えれば習得しやすい。 漢字ゲームやパズルは、「形」に関連したものが多いので、積極的に遊ばせると良い。
(4)習得した時期が重なるために混同する子
「漢字の窓」のような単元では一度に多くの新出漢字がある。しかも、普段使わない抽象的な漢字や熟語、部首や意味の似た漢字がまとめて出てくる。漢字ドリルの同じページにあると、学習時期が重なるので、混同しやすい。
(5)「送りがな」を間違える子。
やっと漢字を覚えても、送り仮名でミスをする場合がある。送り仮名には一定のパターンがあるので、そのパターンと、その例外となる一部の漢字をピックアップする。
(6)機械的に練習している子
漢字を書きながら別のことを考えたり、偏だけを先に書いたりすると、いくら時間をかけて練習していても漢字を覚えられない。意味のある練習になるよう声かけすると同時に、十回練習させるなどの無意味な反復練習を避ける。
(7)漢字を使いたがらない子・字を書きたがらない子
自分の氏名をひらがなで書く子、板書の漢字をひらがなに直してノートに書き写す子など、日ごろから漢字を使いたがらない子の苦手意識に共感しつつ、できるだけ使うように声かけする。
枠内におさめるのが苦手な子・ノートに書くのが苦手な子は、空書きや指書きを多くさせると、練習量が増えて、定着しやすい。
①機械的なマル付けやテスト返却に終わらず、誤答分析をして、子供が間違える理由や間違いやすい漢字をしっかりチェックする。
②声を出して空書きをさせたり、漢字を使った身近な語句を紹介したりする。
③テストをする前に、間違えやすい漢字をリストアップして共有する。
④テストの後は、漢字ドリルを出して自己採点をさせる。
⑤日ごろから意図的に漢字を使い、子どもにもできる範囲で漢字を使わせる。
⑥子供同士で漢字クイズをするなど、楽しみながら習熟させる。
~ 我々がハングル文字やアラビア文字の読み書きが難しいのと同じなので、漢字の読み書きが苦手な子どもを叱っても仕方ない~





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