質の高い探究的な学びを目指して(20)
「探究学習」には4つのステップがあるという。
(1)一斉探究・・Structured Inquiry
一斉探究は、探究学習の入門編のような形態です。先生の指示に従って、クラス全員で一つの問いに取り組みます。問いも、問いに答えるために参照するリソースや発表方法は先生が決めます。生徒個人の自由度は低いですが、探究プロセスを全員でたどることができます。
(2)管理探究・・Controlled Inquiry
管理探究では、少しだけ生徒の自由度が増えます。先生が設定する問いや参照リソースの中で生徒は探究プロセスを練習します。
(3)指導付き探究・・Guided Inquiry
さらに自由度が増します。先生が問いを設定しますが、生徒自身で答える方法や参照リソース、さらに発表方法を考えます。
(4)自由探究・・Free Inquiry
自由探究は、探究学習のなかでも一番自由で上級向けの形態です。生徒は自分で問いを立て、調査し、発表します。ここまでくると、生徒が自身の学習を主体的に設計して実行しているといえます。
引用:海外の探究(Inquiry Based Learning)ってどんなもの?日本の探究学習との違いも解説 2022-08-04
https://www.blog.studyvalley.jp/2021/10/29/ibl/
4年社会科の自然災害の単元で「愛知県の自然災害や防災について教科書やネット情報を参考にまとめましょう。」という課題の出し方は、「一斉探究」のようでもあり「自由探究」のようでもあり、ステップが粗雑だ。だから「質の低い探究」になってしまう。
そもそも、「〇〇についてまとめよう」では「コピペ」が目的になっていて、「課題」の解決になっていない。
別の観点で言うと、一斉探究は、2つのPBL「問題解決学習」が混同されているのかもしれない。
(1)PBL(Problem Based Learning)・・問題解決型学習
・教師が設定した問題を生徒が解決していくプロセスを重視する
・教師が設定した問題やシナリオを基に学習を進めることが一般的。
(2)PBL(Project Based Learning)・・課題解決型学習 / プロジェクト型学習)
・生徒が主体的に課題を設定し、成果物を仕上げるまでの全体を管理する
・教師がテーマを与える場合もあるが、具体的な問いや仮説は生徒自身が設定することが多い。
・課題解決型は、解決すべき複雑な問題や問い、仮説を、プロジェクトとして解決・検証していく学習のことを指し、学生の自己主導型の学習デザイン、教師のファシリテーションの基、問題や問い、仮説などの立て方、問題解決に関する思考力や協働学習等の能力や態度を身に付けるものです。
※PBLとは?問題解決型/課題解決型の違いや探究との関連性を解説
https://classpad.net/jp/school/column/032/
◆調べ学習をしよう・探究しよう・自分で課題を決めて調べたことをまとめよう◆
といった言葉が、同義語として扱われる。
しかし、「解決する課題」という意識で調べていないから、仮説もないし、仮説検証にもなっていないし、成果物は提言になっていない。
このあたりは、研究者でない自分には、すごく難しい。
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