自走する子の育成を目指して(14)
「任せる」と「丸投げ」は違う。
Over teaching is no learning(教えすぎは、学びにならない) は、日本ではずっと指摘されてきたことで、それはどっちが正しいかの二項対立ではなく、タイミングの問題だ。
しかし、しばしば教師は喋りすぎ、教えすぎ、子供の探求意欲をスポイルしてしまう。
子供に言わせるべき部分を教師が得意げに説明してしまうのは「子供の手柄を教師が奪う行為」と批判されてきた。
私自身の模擬授業を見た同じサークルの岩本さんが「せっかくの宝をドブに捨てた」と評したことがある。子供が言うべきところを教師が束ねてしまったからだ。 まさに、Over teaching is no learning。
『参謀の教科書』(双葉社)には、海上自衛隊の例として。次のように書いてある。
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急を要さないものであればリーダーは自分なりに解決策が頭に浮かんでいても、部下に考えるチャンスを与えるためにあえて言わないのです。P41
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「教える」カードはちゃんと持っているが、だからと言ってすぐにカードを切らない。
教えることが仕事だと思っている教師にとって「あえて教えない」は難易度の高いテクニックである。
(○)自分なりの解を持っていて、あえて出さない。
(△)自分なりの解を持っていて、すぐに出してしまう。
(×)自分なりの解を持たないまま、相手にだけ考えさせる。
この3つを区別すべきなんだと思う。○と×は、見た目は同じだが中身が違う。
アメリカの教育者、ウィリアム・ウォードの言葉とも重なってくる。
◆平凡な教師は、言って聞かせる。 ◆良い教師は、説明する。 ◆優秀な教師は、やってみせる。 ◆最高の教師は、生徒の心に火を付ける
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