日本人の金融教育(2)無尽講
「モーニング」52号の「インベスターZ」で、日本の金融教育がさらにわかった。
「講・お伊勢講」は聞いたことがあったが、「無尽講」は初耳だった。
今週号によれば
①日本は13世紀から700年も「無尽」をやっている。
②もともとは災害や病人の救済が目的だったが、だんだん事業振興支援的な役割
③現在の地方銀行や信用金庫には「無尽」を起源とする金融機関も少なくない
④庶民は日本固有の金融システム「無尽」で投資家として地場の産業を支えて経済を動かしていた
⑤元々日本には投資的要素を持った仕組みが庶民の生活の中に組み込まれていて、日本人は日頃から投資を意識した生活を送ってきた
⑥日本人は投資に向かないイメージありましたけど、ただの思い込みだったんですね。
一方、戦時中は戦費調達のために貯蓄を奨励し強制した。その資金は軍需産業に融資された。
昭和13年「国民貯蓄奨励局」
昭和16年「国民貯蓄組合法」
そして大量発行した国債は紙くずになった。
戦後は郵便局が集金マシーンとなり、その資金が公共事業やインフラ整備に使われ、戦後の復興を遂げた。
その後、国民はお金は金融機関に預けるものという修正が染み着いてしまった。
日本人は投資に向いていないと自分勝手に思い込んでいる。
という主張である。
ネットで検索してみると
http://www.suisovie.co.jp/mla%EF%BC%88%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88%EF%BC%89/%E6%B3%95%E5%BE%8B%E3%83%BB%E6%95%99%E9%A4%8A%E7%B7%A8/%E7%84%A1%E5%B0%BD%E8%AC%9B%EF%BC%88%E3%82%80%E3%81%98%E3%82%93%E3%81%93%E3%81%86%EF%BC%89/
◆日本が誇ってきた「相互扶助」というシステム
そもそも、大惨事であれば寄付行為は行われます。しかし、実際のところ、庶民の日常ではこうした大きな災害は想定外のことです。
むしろ困るのは、年の瀬にツケを払うお金がないとか、突発的な冠婚葬祭でお金がないなどのわずかな金銭の不足です。こうした日常の金銭問題を、庶民は「無尽講(むじんこう)」とか「頼母子講(たのもしこう)」という内輪だけの金銭融通で対処してきました。
◆こうして、昭和26年(1951)に相互銀行が誕生したのでした。
◆この時、政府は、本来の助け合い目的の講は禁止していません。そのことにより、今でも“講”自体が残っている地方もあります。会津では現在も無尽講が盛んだそうです。
ウイキペディアによると、
◆無尽は、貞永式目追加法にも記述があり、鎌倉時代に登場したといわれる。庶民の相互扶助として始まったものだと考えられる。江戸時代になると、身分や地域に問わず大衆的な金融手段として確立し、大規模化していく講も存在するようになった。
・・・なるほどねえ、もう少し調べてみたいな。
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