May 08, 2024
February 06, 2024
儒教(陰陽二元論)の教え
『論語~その裏おもて~』(駒田信二 主婦の友社)を冒頭部にはすごく納得した。
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「楽は苦の種、苦は楽の種」は、苦と楽とを因果関係においてとらえたものであるが、「人間万事塞翁が馬」や「禍福は糾墨の如し」の禍と福は、因果関係ではなく、福には必ず禍が内包されているものであり、その禍(福に内包されている禍)にはまた、必ず福が内包されている、という陰陽二元論的な思考にもとづくものなのである。
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「陰陽二元論」とは易の思想であり、易経は、儒教のテキストである四書五経の中の一つだ。
陰と陽とは対立するものではあるが、陰は陽を内包し陽は陰を内包するものだという教えは「好きな子の中にも嫌いな一面があり、嫌いな子の中にもいい一面がある」に通じる。
また、二者択一を固定せず、無限に変化していくものが「易」の思想で、「今好きな子をいずれ嫌いになることもあり、今嫌いな子を好きになることもある」に通じる。
このように児童・生徒のトラブルや友だちづきあいに「陰陽二元論」をあてはめたら、スーッと入っていった。
February 05, 2024
聖徳太子のおっしゃる通り
October 18, 2023
モチベーションに左右されないメンタルは自分の習慣でつくる
August 28, 2022
新規採用者を苦しめる要因(2)
かつてイチローが「人の2倍も3倍もがんばるのは無理」と話していました。
できるのは、2倍も3倍でなく、2、3割増程度の努力。
5割超勤すると過労死ラインに突入するから、「死に物狂い」の度を越した根性努力は、本当に死を招きます。
かつて、野口芳宏先生は「絶縁能力」が必要だと言われました。
人はあれもこれもできないのだから、どこかで絶縁の判断をしなくてはなりません。
だから野口先生は、他教科を断ち、「国語の名人」になりました。
「選択する、断つ、断る」ができない人は、あれもこれも手を出して結局成果が出せずに終わってしまいます。二刀流の大谷選手を否定するつもりはないが、彼は常人ではありません。
通常、マルチタスクはシングルタスクより処理速度が遅くなって、非効率です。
新人は仕事を任されたら、真面目だから「あれもこれも」になります。
まして担任業務となれば、どれひとつも疎かにはできません。
手を抜いていいなんて夢にも思わないでしょう。
しかし、どこかで軽重(メリハリ)を付けて、手を抜いたり、他人に頼ったりしなければ教育の質が維持できず、結局全部ダメになります。
だから、上司が「これはやらなくていい」「これはやるな」と言ってあげないといけません。
やらなくていい仕事を「見える化」し、「命令」しない限り、若い先生を過労死や精神疾患から守れないのだ。
◆人間だれしも時間は1日24時間と決まっている。一人で1日48時間も使えるという人はいない。24時間あっても、本当に「24時間仕事バカ」だと死んでしまう。睡眠もとらなければならない。プライベートの生活もある。どんなに集中力があっても、まともに仕事に使える時間はせいぜい一日12時間だろう。
◆何から何まで、商売丸ごとを動かして成果を出すのが経営者。しかもハンズオンのスタイルで仕事をするとなると、時間がいくらあっても足りなくなるのが当たり前。ということは、自分で手を出すことと、手を出さないこと、その線引きがよほどしっかりしていなければならない。
・・これは、経営コンサルタントの楠木健氏の発言で、このコラムのタイトルは「優れたリーダーは何を『していないか』」
従業員を守るなら、優れたリーダーは、部下に対して「何をさせないか」も重要です。
「しなくて良い・してはならない」を明示しないと、部下は自分でやめる決心ができないからです。
我々の仕事は「感情労働」!
「肉体労働」「頭脳労働」に加え、第3の労働のタイプを「感情労働」と呼びます。
『教育マルトリートメント』出版記念のオンライン講演で川上康則氏が「教職も感情労働」として話していました。
聞いたことのあるワードだったが、真剣に考えてきませんでした。
教員は「肉体労働だ」とか「サービスマンだ」という業種カテゴリーの発想から抜けきらなかったからです。
(かつては冷房のない過酷な労働環境だったなあ。まさに肉体労働!)
自然に笑顔がこぼれる教師はいい。
しかし、「笑顔を作れ」と強要されたら、それは苦しいでしょう。
ストレスによる心身の不調
感情労働では、常に相手に好意的に接することが求められるため、自分の本来の感情を押し殺すことが多い。自分の感情をストレートに表現できないことが大きなストレスになり、気付かないうちに精神的な疲労が蓄積されてしまいがちだ。
それにより、「眠れなくなる」「憂鬱な気分になる」「イライラしやすくなる」といった心身の不調が引き起こされる可能性がある。
https://officenomikata.jp/coverage/10726/
教師は「肉体的に苦しい仕事」であり「精神的にも苦しい仕事」です。
教員のメンタル不調を考えるなら、「感情労働」という視点で、労働環境をしっかり認識し手を打つ必要があります。
川上氏は、併せて次のような話もされました。
私たち(教師)は一体何に追い詰められているのだろう。
①時間がない
②やり方がない
③大人側の解決能力や我慢が足りない
④助けてくれる人がいない(理解者不在)
⑤他者の視線(他者からの評価)
◆気持ちの「余白」がなくなる。
◆笑っていられなくなる。
◆迷いも生まれやすい
・・・何かと追い詰められやすい仕事です。
だからこそ、せめて上司や同僚からの「追い詰め」ぐらいはゼロにしたいです。
愚痴や不満は口に出した方が良い。
愚痴や不満を我慢する人は多い。そんな邪悪なことを考えてしまった自分を卑下し、自己嫌悪に陥る人もいる。
しかし、大丈夫です。
「感情の抑制は逆効果」という指摘があります。
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◆感情を抑制すれば、目に見える形での感情表現は当然ながら減少します。 ただ、それはあくまでも表向きの感情表現が減っているだけで、それによって、心の中で抱いている本当の感情までなくなるわけではありません。 分かりやすく言えば、「我慢している」状態だといえます。
『あなたの仕事、感情労働ですよね』関谷大輝著2016年花伝社 第6章 感情労働のセルフケア
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・・・我慢してくすぶってしまうと、かえっていつまでも引きずってしまいます。
ウェグナーという心理学者が行った「シロクマテスト」が有名です。
◆「シロクマについて、考えないでください」というものです。すると、その協力者の多くは、「考えてはいけない」と言われたシロクマについて 考える回数が増えてしまうという、逆説的な効果が生じたのです。 (中略)
おそらく、「考えてはいけない」ということに意識を向けた時点ですでに「考えてしまっている」ことに、原因があるのだと思います。
◆よく、「休みの日は仕事のことを忘れましょう」などと言われますが、本当に考えたくないような強いストレス経験ほど、忘れることが難しいものです。つまり、仕事で嫌な経験をして、「それを忘れたい」 「考えないようにしよう」と試みれば試みるほど、シロクマ実験と同様に、余計に頭から離れなくなってしまう危険性があるわけです。
・・・なるほど、「考えまいと思うほど考えてしまう」。
心理的な反芻(ぐるぐる考えてしまうこと)をしやすい人は、結果的に、抑うつ状態が強まり、他者だけでなく自分自身に対しても攻撃的になるなどの悪影響が報告されているそうです。
これはまずい。
というわけで、
「反芻」を乗り越える策は、逆説的ですが、考えたくないことは、「あえて、よく考える」
これを前掲書では、「意図的熟考」と呼んでいる。
◆ 反芻は、自分自身では意図せず「気付いたら考えてしまっている」状況を指すことが多いのですが、自分から意図的に、出来事について色々と考え直す反芻のパターンもありま す。これは、「意図的熟考」と呼ばれ、文字通り、意図的によく考えることを意味します。
大切なのは、ストレスとなる出来事が起きた後、意図的な熟考を適切に行えた場合には、自分が経験した過去のストレスに対し、たとえば「役に立った」とか「あの経験のおかげで成長した」などと、ポジティブな意味を見出しやすくなるということです。逆に、 意図せず勝手にグルグルと考えてしまう反芻状態に陥ると、過去の出来事やその後の自分自身などについて、否定的な捉え方をしやすくなる危険性が高まってしまいます。
◆つまり、ストレスを経験した後に、その出来事の大切さや価値などについて意図的にしっかり考えると、自分自身の成長を含めて良い結果が得られる可能性が高まります。
・・・ただし、強いストレスを受けた場合、その直後に、ストレス要因となった出来事について積極的に考え過ぎてはいけない、ということなので、あまりに辛い出来事は、やはり考えすぎるのは禁物とある。
そして、振り出しに戻るが、もう一つの方法が、「吐き出してみる」
◆意図的な熟考のほかにも、考えたくないようなストレス経験を、考えずに済むようにしていくためのヒントになりそうなものがあります。 「感情の開示」という方法です。 感情の開示とは、自分の気持ち (本心)や考えを、何らかの形で表に吐き出すことを指 します。 「感情の抑制」に対して、本心を何らかの形で表に出してあげる作業と考えてください。 実は、この感情の開示は、心身の健康維持のためには重要だということが数多く指摘されています。経験した感情を心の中に留めておくのではなく、外に出していくことが良い 結果を生むのです。
・・・「愚痴をこぼすのも立派な感情開示」とある。
愚痴をこぼす自分を責めてはいけない。
心の中の毒素を吐き出すデトックスなのだ。
◆心の中にそのような思いが出てくること自体を否定する必要はないのです。感情を抱くのは自由です。 感情には意味があります。 そのような感情を抱くのは、人間とし 自然な現象であると考えてください。 本当の自分が自然に抱いた感情が原因で、自分自身を否定することがないよう、せめて自分の中だけでも、自分の感情認知寛容になってあげてください。
・・・ただし、愚痴を聞かされる側が、ネガテイブを伝染させられて重い気分になると申し訳ない。
くれぐれも「自分のネガテイブを他人に伝染させてスッキリしよう」などという意図で愚痴らないで欲しい。これ「怖い話」でよくあるパターン。
かつて「悩みを聴く側の心得」としてSCに言われたことがあるのは、
「真剣に聴くのはいいが、深刻になってはいけない。」
深刻に聴きそうな相手には、深刻な愚痴を持ち込まないことが大人のマナーかも。
◆追記◆
今の世の中、もちろん体罰は厳禁だが、厳しく叱ることも快く思われない。
そのような状況の中で、
「厳しく叱れない」故に、モヤモヤした感情を引きずって、かえってネチネチ叱る先生がいるように思う。
いわゆる「毒語」だ。
答えられないと分かっていて
「どうして、そんなことしたの?」
「いいと思ってるの?」
「いけないと思っているのに、どうしてやったの?」
などと無限ループに入ってしまう。
保護者から、ある先生について
「あの先生は、子供を叱ることで自分のストレスを発散している」
と指摘されたことがある。
相手が言い返さないことに安穏とすると、ネチネチがエスカレートして快感になってしまうのかもしれない。
確かにそういう先生だった。
これが、教師のいじめ(教育虐待)につながっていく。
先にオンラインで聴いた川上康則氏のお話の中で
「懲らしめ型指導」も「報酬系回路」を刺激し、快感をもたらす
と聞いて、「ありえるな」と思った。
あの先生も(また別のある先生も)、そうした傾向を持っていた。
上司が部下をいたぶるハラスメントも同じ構図だから、どこでも起こり得る問題だ。
厳しく怒鳴れない分だけ、ネチネチ口撃してしまう。
子供も、大きくなると、「うるせえ。悪いと言ってるのに、いつまでもしつこいな。」とブチギレる。
そういう恐れのある上級生や中学生相手にネチネチ叱る先生は少ない。
結局、言い返される心配のない低中学年で、教育虐待は起きやすいのだ。
同じく、言い返される心配のない部下に対して、パワハラは起きやすいのだ。
※中学校だと、「あの先生、フツーの生徒には厳しいけど、不良生徒には何も言わないんだよね」と見透かされている先生がいる。
そんな教師に、なってはいけない。
「感情の抑制」の難しさと、「叱ることの快感」という間違った感情
この2つの問題が自分の中でシンクロしている
January 21, 2022
教師は、仕事を楽しめているか?
「超AI時代の生存戦略」落合陽一(大和書房)の中に「ワークライフバランスの崩壊」に関する記述がある。
◆働く時間、休み時間という捉え方より、ストレスのかからないことのバランスの方が重要だ。(中略)
要するに1日中「仕事」や「アクテイビテイ」に従事していても、遊びの要素を取り入れてストレスコントロールがちゃんとできていれば、それでもいい。P33/34
1日中仕事をしても、楽しくてしかたない人がいる。
仕事が体をむしばむかどうかは労働時間の長さでは決まらない。
だから、落合陽一氏は、超過勤務は、時間超過ではなくストレス超過で判断すべきだと言う。
それを学校現場に置き換えてみると
◆先生たちは、日々の仕事を楽しめているか。
◆先生たちは、この仕事が好きなのだろうか
が気になってくる(子どもが好きかどうかも気になってくる)。
毎日暗い顔をした先生を見ていると、楽しんではいないなと思う。
◆事前準備をぬかりなく行い・・うまくいき・・・成功体験を味わえて気分が良い・・次もがんばろうと思う
という好循環に対して
◆準備不足で挑む・・撃沈する・・・失敗して落ち込む・・次への意欲がわかない
という悪循環がある。
「発達障害の二次障害」の次の特徴を読むと、うまくいかない教師も同じじゃないかと思ってしまう。
・低い自己評価(自分へのあきらめ)
・どうすればいいのか分からない困惑(困り感)
・自分の存在を否定する周囲への反発
・すべてに対するやる気の喪失
・怒りなどの情動抑制の不能
・自分を評価しない周囲への反発
・自分の将来への悲観(自暴自棄)
「事前準備さえぬかりなければ、必ずうまくいく」とは限らない。
しかし「うまくいく可能性(成功率)」は高くなる。
数回がんばったくらいで「成功」はしないかもしれないが、数を積めば「成長」はする。
「成功」にこだわると「失敗」が気になって一歩が踏み出せなくなる。
だから「成功」なんて、めざさなくていい。
「好き」で挑戦し、少しずつ「成長」していけばいい。
日々の授業、日々の学級経営を楽しんでくれればそれでいい。
オリンピックでも試合後のインタビューで「がんばりました」より「楽しみました」と答える選手が何人かいて印象に残っている。
行動そのものを楽しめていれば、結果がどうであろうと後悔はない。
ただし、「仕事を楽しむ」は、実は、最も難しい課題なのかもしれない。
※警告 ただし「楽しければ超過勤務でも苦にならないでしょ」という上司の押し付けは「やりがい搾取」であり、パワハラである。
◆やりがい搾取とは、労働者の「やりがい」を利用して、雇用主が従業員に不当な長時間労働・低賃金で業務を強いて、利益を搾取する行為です。
「やりがい搾取」は、東京大学大学院教育学研究科教授・社会学者である本田由紀氏が2007年前後に定義した労働搾取構造を意味します。
「ブラック企業」や「名ばかり管理職」などと同じく、労働者の権利を侵害するキーワードとして注目が集まり、官民共同での抜本的改革が求められています。
https://romsearch.officestation.jp/jinjiroumu/mentalhealth/5014
October 31, 2021
身体の「超回復」と、心の「トラウマ後成長」
大学時代に「超回復」という言葉を知った。
今はネットで検索するとたくさんヒットする。効果的なトレーニング・負荷と休養のバランスを知る重要なキーワードだ。
ブリタニカ国際大百科事典
◆運動前よりもエネルギーを増加させ大きな回復力を示す現象をいう。一般的に,運動することで筋肉のグリコーゲンは減るはずであるが,休養と栄養補給で逆にふえることがある。こうした反応を利用することで,ゲーム前にエネルギーを大量に貯蔵したり,筋肉を効率よく増強することができる
大辞林
◆強い運動後疲労がたまった筋肉が、休養により運動前より高い筋力を得ること。
「知恵蔵」の1行目のみ。
◆運動で消費された筋肉のグリコーゲン量が、休息と炭水化物補給によって運動前の貯蔵量を大幅に超えて回復を示すこと。
https://kotobank.jp/word/%E8%B6%85%E5%9B%9E%E5%BE%A9-163344
当時、理解した内容も、およそ、こんなところだ。
ただ、今になってネット辞書後半を読むと、ちょっと違うニュアンスが含まれている。
自分は陸上部に所属していたが、体育科ではなかったので、この部分の理解が不足していた。
デジタル大辞泉の解説
◆強い負荷をかけることで傷つき衰えた筋肉細胞が休息によって回復し、さらに負荷を受ける前よりも筋力が強くなる現象</op:b>。過負荷から2~4日間が超回復の期間といわれ、その期間に過負荷運動を行い、次の回復を待つということを繰り返すことで筋力を合理的に増強できると考えられている。
他のサイトでは、もっとはっきり書いてある。
◆トレーニングを行うと、筋繊維が破壊される。筋線維が破壊されると、人間の身体は、壊れた組織を修復しようとする。この修復にかかるのが、一般的に24~48時間と言われている。筋線維が壊れてから修復するまでのプロセスを、超回復と呼ぶのだ。
https://moneytimes.jp/sense/detail/id=2827
・・・知っている人にとっては当然のことだ。
トレーニングを行うと、筋繊維は破壊される。
我々は、筋トレと称して、筋繊維・筋肉細胞を傷つけている。
そして、その回復のメカニズムをうまく活用することで、傷ついた筋力を前よりを強くしている。
これが、身体的な回復と成長のメカニズム。
心理的なストレスやトラウマに対して、ポジテイブ心理学の研究では「トラウマ後成長=PTG」と呼ばれる現象があると指摘されている。
以下「トラウマ後成長と回復」ステーヴン・ジョゼフ著 筑摩選書より、
◆現実に研究結果が示しているのは、トラウマになりかねない出来事に直面した多くの人たちのが相応の回復力を持ち、ストレスに屈しないか、屈したとしても急速に回復でき、その後も比較的高レベルの機能を維持できるということだ。p19
◆こういった変化は「ベネフィット・ファインデイング」「逆境後の成長」「自己変革」「ストレスに伴う成長」「スライビング」など様々に表現されてきた。
なかでも、1990年代半ばに二人の臨床心理学者リチャード・テデスキとローレンス・カルホーンが考案した「トラウマ体験後の成長posttraumatic growth」という言葉はもっとも関心を呼び、現在では、トラウマがどのように幸福感を高める足がかりになるかを探求する新たな研究領域を示すものとして広く用いられている。P39
・・・筋トレと異なり、好きで不幸な状況に身を投じる人はいない。
それでも不幸が過ぎた後、それまでの自分より、どこかポジテイブな生き方ができるようになる人は一定数の割合でいるという(無論、苦難に打ちひしがれてしまう人もいる)。
「トラウマ体験後の成長=PTG」は、トラウマ体験前のレベルを超えるという点で、筋トレの「超回復」と同じなのだ(という解説は見られなかったが、自分はそう思っている)
筋トレは筋肉を傷つけていると知った衝撃
筋肉の超回復と、心のPTGが酷似していると知った衝撃
だから勉強はやめられない。
PTG関連書籍
①「トラウマ後 成長と回復―心の傷を超えるための6つのステップ」 (筑摩選書)
②「悲しみから人が成長するとき―PTG 」(風間書房)
③「PTG 心的外傷後成長: トラウマを超えて」 (金子書房)近藤 卓
February 11, 2021
授業がうまくいかなくて悩んでいる先生がいる。
メンバーの先生から、中学校で日々苦労している先生の話を聞いた。
◆授業がうまくいかない
◆生徒が言うことを聞いてくれない。
(泣いている先生がいる)
高校で次のような悩みを聞くとLINEで伝えてくれたメンバーもいる
1、生徒が言うことを聞かない。
2、授業がマンネリ化している、自分も楽しくない、
3、部活動が苦痛、
4、保護者の要求
5、疲れが取れない。夜寝づらい。
授業がうまくいかないから、生徒が言うことを聞かない。
だから毎日苦痛で、疲労感が残る。寝不足のまま翌日を迎える。
・・・これはまさに「負のスパイラル」だ。
授業を工夫したら(授業のコツをつかんだら)
生徒が熱中して楽しかったので、
次の授業も頑張ってみようと思った。
だから明日が楽しみだ。
という「正のスパイラル」に移行させたい。
かつて、週末にセミナーに出かけて、感激した時のことを思い出した。
「授業のコツを知った。授業のネタを教わった。
週明けが楽しみだ。早く授業がしたい。授業に熱中する子供達の顔が見たい。」
我々の教え方セミナーにそれほどの神通力はないが、少しでも役に立てればと思う。
我々には圧倒的な子供の事実を示す教師力はないが、何か1つ持ち帰ってもらえればと思う。
そのようなセミナーになるように講座内容を確定していきたい。
※椿原先生は、苦しい時は、週末はゆっくり休めばいいと言われる。学校も休めばいいと言われる。
週末にセミナーに行ってみようと心が動くうちは、まだ大丈夫なのだ。
より以前の記事一覧
- 仕事は適当にやれ! 2020.10.31
- コミュニケーションの基本、「メラビアンの法則」とは? 2020.08.13
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- 教師特有の「不合理な信念」 2017.07.26
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