June 23, 2017

「やる気を出せ!」は言ってはいけない。

「やる気を出せ!」は言ってはいけない。
石田淳著(フォレスト出版)
サブタイトルが「行動科学で見えてくるリーダーの新常識」

 何をどうすればわからずにとまどっている人に向かって「やる気はあるのか」とどなっても何の意味はない。
相手を委縮させるという意味では、むしろ逆効果だ。そう思ってもつい使ってしまうのだとしたら、それは、もはや単なるストレス発散だ。

 筆者は、最高のリーダーを
「部下が自ら喜んで仕事をする環境をつくる人」
「部下一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出す環境を整えることができる人」
と定義している。
 リーダーを「教師」にし、部下を「子ども」に置き換えても同じだと思う。

◆根本的には、「仕事は面白い」「楽しい」と思わせ、それを習慣化させることが重要なのである。
 部下の行動が自発的になり、それを習慣化していく。これが、行動科学マネジメントの考え方なのである。p73

・・・ここが、本書の「肝」だ。
 自分から「やりたい」と思っている社員が成果を上げるのに対して、「ねばならない」と思って仕事をしている社員は成果が上がらない。「行動自発率」が異なるからと言うのが筆者の主張だ。

 「やる気を出せ」というアドバイスが不毛であるように、 「仕事を面白いと思え」「楽しいと思え」というアドバイスも不毛である。「思え」と言われたからといって、思えるほど、人の感情は単純ではないからだ。

◆上司から部下へ伝えるべきものは「やる気を出せ!」というセリフではなく、具体的な「やり方」「方法」であり、それに楽しんで取り組むことができるしくみなのである(p20)

◆部下に伝えるべきは「常識」という抽象的な言葉ではない。「結果に直結する具体的な行動」だ。p24

◆物事を続けられない理由は二つしかない。①やり方が分からないから。②やり方は知っているが、続け方を知らないから。p48

◆コーチングでは、叱ることと褒めることを多用する。これらを使い分けて部下を育てようとする手法には一理あるが、「望ましい行動」を教えたほうがずっと早い。褒めたり叱ったりは、まずそれをやってからすべきである。p123

・・・どう教えればよいのか、その具体例は自分で考えればよい。
具体例まで求めるマニュアル頼みの態度は、まさに「リーダーの非常識」だと思う。

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June 17, 2017

学問は「難しい」と「面白い」が両立する世界

 本日6月17日の中日新聞朝刊に「日本の科学、今ここにある危機」という特集記事が掲載された。今ならwebで全文見られる。

http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=466655&comment_sub_id=0&category_id=562&from=news&category_list=562&genre=special


 特に、薬学博士で作家の瀬名秀明氏のインタビュー記事に注目した。
 瀬名氏の「パラサイト・イブ」や「BRAIN VALLEY」は衝撃的で、「BRAIN~」は、後に科学者の解説本が出たほどだ。

◆「熱中する心」育てて 作家・瀬名秀明さん

 子どもが科学に興味を持たなくなっている、日本の科学は危機的状況ではないかという声があります。でも、それは科学に限った話なのでしょうか。活字や本離れを憂える声だってあります。科学に興味が持てない人は小説にもスポーツにも興味を持てないかもしれない。僕が感じるのは、何かに面白がって食いつく、関心を持つことが、世の中全体で薄らいでいるのではないかということです。
 これは印象ですが、背景にはネットの影響があると思います。たとえばネットでニュースが流れるとパーッと読み、すぐに感想を書き込む文化がある。刹那的な反応なので感情的になりやすいし、別の視点で調べる、自分の言葉で書くなどの作業が省かれがちです。
 実際、その場では何かいいことを言った気になっても、翌週には忘れるでしょう。本当に興味があれば、何週間も何カ月もその問題を考え続けるはずなのに。こうしたネットの刹那的な側面を克服して、熟考が可能なネット空間を発明できたら、本当に素晴らしいと思います。
 「学問をする」というのは、「考え続ける」ことです。最近では「難しいこと=悪いこと」とみなされがちですが、学問は「難しい」と「面白い」が両立する世界です。何かに熱中すると、必ず別の分野への関心へとつながっていきます。一流の科学者は必ず、自分の専門分野にとどまらない、広い視野と好奇心を持っています。

・・・最後の段落は実に奥が深い。
 「難しい」から「面白い」のであり、「難しくて面白い」から、考え続けられる。
 難しさと面白さが、努力を持続するモチベーションになることを子供たちに伝えていきたい。

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February 19, 2017

運を引き寄せる生き方を目指す

 「運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則」リチャード・ワイズマンは面白かった。
 特に、自称「運のいい人」と自称「運の悪い人」との比較実験が印象的だった。

 自称「運のいい人」は、あらかじめ店先に落としておいたお金に気づき、喫茶店に入れば、隣に座った実業家と話が弾む。そして「今日は2つもいいことがあった」と振り返る。
 自称「運の悪い人」は、落としてあったお金に気づかないし、喫茶店に入っても誰にも話しかけない。そして「今日は何もいいことがなかった」と振り返る。

 運がいい人たちは、好奇心が旺盛で、外向的で人づきあいがよく、人とのネットワークを広げることに積極的であると言う。
 また「運の悪い人たち」と比べて笑う回数やアイコンタクトの回数が多かったともあるが、そのような特性があるからこそ、話しかけた相手との会話が弾むのだ。

 リラックスしていれば予想外のチャンスに気付きやすい。
 外向性があれば多くの人に自分から話しかけて周囲を引き寄せ、知り合った人と長く付き合える。
 開放性があれば新しい経験を次々に受け入れることができる。

 この本を読んだだけで「できることからやってみようかな」という気になる分かりやすい1冊だ。

 この書物からの学びをまとめたサイトも参考になった。
http://plusact.me/blog/post-1578/
 
 もしも、イベントやパーティーなどに出席した時は、まずあなたが楽しく話せる人を見つけましょう。
 自分が相手に関心を持つ事によって、その人が私に魅力を感じることでしょう。
 外に出て誰かと会うという事だけで、素晴らしい出来事や人と巡り会う確率が高くなります。
 もしもあなたが家の中にいて、誰にも会うこともなければ、決してあなたに幸運がやってくることはないでしょう。

・・・自分から話しかけて、相手も応じるから、会話のキャッチボ―ルが成立する。自分からボールを投げずに、相手からのボールを待つようでは何も始まらない。「~くれない」と周囲に不満を言うだけの人には幸運は巡ってこないのだ。

 「チャンスは待つものでなく、つかむもの」
 
というマインドセット(心のありよう)が人生を変えるのだということがよく分かる。

Photo


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February 04, 2017

「不意打ち」の魅力

November 11, 2016 「偶有性」の概念 の続き。

 過日、林修さんは、辞書は引くものでなく、いろいろ眺めるもの、一語一語調べる電子辞書ではそれができない、とテレビで話していた(文責は私)。
 書店で本を買う楽しさも、ついでにいろんな本を見ることにある。ネットで指名買いすると、余分な情報が入ってこないデメリットがあったが、最近のアマゾンが関連書籍が出るから、書店でたまたま見かける書籍の情報量よりもすごいかも。
 レンタルビデオのサービスがあっても、テレビでは映画を放映する。借りてまで見たくないけど、放映されるなら見るか、といった心境だが、何となく見ていて意外に面白くて得したと思うこともある。

 昨日2月3日(金)の中日新聞夕刊に、「『不意打ち』の魅力」という小見出しの文章があった。

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ネットが普及し、それぞれが好きな曲をダウンロードして聴ける時代だが、恩蔵氏は「純粋な音楽の楽しみ方としては、それでいいのかもしれないけど、ラジオだと不意打ち的に素晴らしい曲が流れることがあるでしょ。『こんないい曲があったのか」「昔、彼女に振られたときに聴いたな』と、予想外の感動に出合える」と話す。
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 いわゆる「偶有性」。
 人には安定を好む気持ちとハプニングやサプライズを好む気持ちがある。
 刺激のない毎日は安定するが、退屈になる。
 予想外の出来事は不安を生じさせるが、その不安がまた日々の楽しさになる。

 「不意打ち」の魅力に出会うためには、マンネリの生活から一歩踏み出さないといけない。いつもと違う店に行ってみる。知らないことをやってみる・・・。
 踏み出す勇気・自分を変える勇気なんて大袈裟なことではない。
 ちょっとした行動の変化、ちょっとした心のありよう次第なのである。

 さて、職員室でのちょっとした雑談・

 「脳は『安定』も好きだけど、『不安定』も好きなんだって。だから、いつも同じことやっていると「安定」はするけど、飽きてきて、ハプニングやサプライズが欲しくなるんだそうです。いつも同じことばかりしていると、老化が早まりますよ。 人生にはドキドキやワクワクが大事なんですよ。」

「そうか、私は『安定』志向なんだ~」

「自分の心地よいゾーンを『コンフォートゾーン』っていうんだけど、別名は『ぬるま湯」です。快適なゾーンは、「楽」なんですよ。 でも楽ばかりしていると、人間ダメになりますよ」

「そうか、もっと刺激を与えないといけないな~」
「何でも楽をしちゃあダメだね~」

 子供たちにも、このようにストンと納得させたいな~。

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January 22, 2017

知的創造の瞬間

 NHK教育で、たまたま「浦沢直樹の漫勉」を観て感激した。実際にプロ作家が漫画を書き込む場面を丁寧に紹介していたからだ。
 今回、自分が視聴した山下和美氏のペン先のドアップが、WEBサイトでも観ることができる。
 「NHKさん、アップしてくれてどうもありがとう」と言いたいくらいだ。

http://www.nhk.or.jp/manben/yamashita/

◆密着撮影することによってとらえた 「漫画が生まれる瞬間」◆

 まさに、この言葉がぴったり!
 ペン先の音や作家の呼吸音だけが聞こえてくる動画。

 浦沢氏が「これがお宝映像ですね」というようなコメントをしていた。
 漫画に興味のある子どもにも衝撃的だろう。
 しかも、毎回のゲストの動画がある。どれもすごい。実に贅沢なサイトだ。

 無地の用紙に、何度も鉛筆線を重ね、その中から確定する線を決めていく。
 せっかく描いたのに、ごっそり消して書き直す。
 たくさんの下書き線にかぶせるようにペンを入れていく。
 極めてアナログな知的生産の瞬間だ。

 「書いては消す。書いては消す」

 原稿用紙に向かって文字を書き連ねる作家もこんな感じだろうか。

 今回の山下氏の特集で圧巻だったのは、サイト中央の「壮絶な挑戦『悪夢感』を出したい」という動画。
 せっかくペンで仕上げたのに、イメージが合わなかったので、和紙で墨に描くことにする。墨で表現するそのテクニックにびっくり。しかも、番組では、この墨絵の出来がよかったので、コマ1枚で1ページにすることに変更し、さんざん苦労したその前の2コマを没にするシーンがあった。

 資料画像を参考にするかどうかの会話もあった(番組とサイトでは、言葉が違う)。

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◆人の動きがかけなくてうまく(資料写真を)見ることもあるんですけれど、想像して描くことが多いですね。(山下)

スポーツのシーンなんかでも、写真をそのまま描くとわりとこじんまりしちゃう。(浦沢)

やっぱり、一回、その人の絵にしてみる。(山下)

写実になり過ぎると、その漫画家さんの絵じゃなくてもいいってなっちゃうんですよね。(浦沢)

◆今、山下さんは、何も見ないで描いていますけど、最近の若い漫画家さんたちだったら、猪の資料をばっちり見ながらだと思う。
この、見ないですいすいと行く感じっていうのは、皆さん刺激になると思う。
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・・・「写真をそのまま描くとこじんまりしてしまう」という指摘に納得。我々が文章をコピペなどしたら、当然「自分の文章じゃなくてもいいってなっちゃう」ということになる。肝に銘じたい。

 ところで、漫画と言えば、昨年、同じくNHK教育の「100分de名著 火の鳥編」を少し見た。

 普段、漫画は何気なく読み進めてしまうが、テレビがコマ割りごとに丁寧に映し出す場面で衝撃を受けた。
 例えば、次のサイトの開始11分あたりからを、ぜひ見てほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=NsTxJdEGEXk

 ささいな1コマ込められた作者の深い思いを、これまで意識してこなかったことが恥ずかしいくらいだった。
 
 漫画の奥深さ、表現力のすごさを実感した。これぞ日本の誇りだな。そして人工知能の及ばない人間の想像力・創造力のすごさだな。

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脳科学の知見を知って、「正しい努力」をめざす

 日本人が英語が苦手であることについて、中野信子氏がインタビューで、語っている記事があった(少々古い記事だが)。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/111700052/1...nocnt

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(1)絶対音感のような聴覚的な音楽能力、精細な音の高低を聞き分けるという点では、欧米人よりアジア人の方が優れています。
ただ、音を聞き分ける能力が語学の学習能力に直結するかどうかは、まだ解明されていません。
 もし外国人の方が日本人より語学の学習能力が上回るとしたら、それは「失敗を恐れない」ということではないでしょうか。
4人の外国人を取材されて、「失敗しても恥ずかしいと思わない」、という共通点が見えたことは、その大きな裏付けにもなりますよね。日本人は、失敗に対する恐怖心や不安感が大きい民族なので、「間違った英語を話しては恥ずかしい」と思い、なかなか話さず、語学が上達しない。これはある意味、「脳科学的に仕方ないこと」といえます。

(2)脳内には「セロトニン」という神経伝達物質があって、これが十分にあると、安心感を覚え、やる気も出ます。
このセロトニンの量を調節しているのが、セロトニントランスポーターというたんぱく質。神経線維の末端から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っています。
この数が多いと、セロトニンをたくさん使い回せるので、気持ちが安定し、安心感が持てます。逆に少ないと不安傾向が高まります。
 日本人は、このセロトニントランスポーターの数が少ない人の割合が世界で一番多い。つまり世界一、不安になりやすい民族なんです。
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・・・教育再生実行会議も、日本人の自己肯定感の低さを指定しているが、その根本原因が「セレトニントランスポーター」の数なら、根性論のような対処療法では、簡単に克服できないのかもしれない。
 少なくとも、「世界一不安になりやすい民族」という指摘を受け入れた上で、セレトニンの分泌の少ない日本人に対しても、「失敗しても恥ずかしいと思わない」子が育つためには、どうすればよいかを検討しなければならない。

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January 07, 2017

正しい努力をするためにも、「脳の最適化」

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『脳を最適化すれば能力は2倍になる』(文響社) 樺沢紫苑著

 TOSS関連の書籍には、脳科学の知見がさまざまに書かれていた。
たとえは「セロトニン5」と呼ばれる子どもを安心させる5つの手立て。

①見つめる ②ほほ笑む ③話しかける ④ほめる ⑤触れる

 そのほか、

・ドーパミン5(楽しくなり、集中力が高くなる対応)、
・ノルアドレナリン5(緊張し、注意力や意欲が高まるスキル)

などについても、これまでも指摘があった。
 世間的には「ドーパミン学習」がオーソドックスだったと思う。
https://matome.naver.jp/odai/2139492914731412401

 茂木健一郎氏氏は、やりたいことに熱中し、成功体験の繰り返しを「ドーパミン強化学習」と呼んだ。
 ドーパミンを分泌させる7つのステップ

1、明確な目標を設定する
2、目標を達成した自分をイメージする
3、目標を繰り返し確認する
4、楽しみながら実行する
5、目標を達成したら、自分にご褒美を与える
6、すぐに新しい高い目標を設定する
7、目標達成のプロセスをくり返す

 茂木健一郎氏、中野信子氏、池谷裕二氏の著作で部分的には分かっていたが、体系的に脳内物質について解説したものがなくて不満だった。
 そういうわけで前掲の新刊本に飛びついたのだが、2010年に刊行された「脳内物質仕事術」(マガジンハウス)の加筆修正版という事だから、本当は、その時点で入手していてもよいはずの本だった。

https://event-form.jp/event/1334/qc2majZm6yVo
 
 新聞広告に掲載されていた程度の提示なら許されるかな。

(1)ドーパミン分泌(モチベーション向上)小さな目標を設定し、達成した自分を強く想像する。
(2)セロトニン分泌(朝に強くなる)映画で涙を流し、カーテンを開けて寝る。
(3)メラトニン分泌(疲労回復・老化防止)寝る前は蛍光灯の光とスマホを避ける。
(4)ノルアドレナリン分泌(猛烈に仕事がはかどる)恐怖やプレッシャーにあえて自分をさらす
(5)アドレナリン分泌(ピンチで力を発揮できる)大きな声を出し、オフにしっかり休む
(6)アセチルコリン分泌(「ひらめき」が生まれる)卵黄と大豆を摂取し26分間の仮眠をとる。
(7)エンドルフィン(究極の集中力で限界を突破できる)人に感謝して喜んで仕事する。

 あるいは、出版記念講演会の案内

♯感情や思考は「脳内物質」が支配している
♯「脳内物質」は、自分でコントロールが可能である
♯脳の最適化=「脳内物質」のコントロールで、あなたの能力は変わる
♯あなたの願望が次々と実現する夢実現物質を出す方法
♯モチベーションを圧倒的に高める7つのステップ
♯二つのモチベーションの使い分けで「やる気」を自在にコントロールする
♯「怒り」と「興奮」を味方に変える方法
♯「緊張」と「不安」をコントロールする方法
♯気分転換を実現する7つの仕事術
♯「共感力」を鍛えて、心の平安を得る方法
♯やる気が出ないときでも、10分でやる気が出て来る方法
♯睡眠時間を「ひらめき」「発想」時間として活用する方法
♯脳内麻薬を味方にする方法
♯究極の集中力を手に入れる方法
♯今すぐ誰でもエンドルフィンを瞬時に分泌して幸福になる方法
https://event-form.jp/event/1334/qc2majZm6yVo

 努力には正しい努力と間違った努力があると中野信子氏も言う。
 脳科学的な見地から、効果のある努力をするように仕向けていきたい。
 幸せのメカニズム・努力のメカニズムを熟知しなくては。

A

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January 02, 2017

オープンマインド=開放性=好奇心

 (1)オープンマインド

 「オープンマインド」とは、固定観念にしばられずに相手を認め、自分についても正直に表現できる「開かれた心や姿勢」のこと。
自分の考えに固執せず、相手に対し聞く耳をもっていれば、「自分には絶対無理」と決め付けず、不安があっても試してみようかと、新しい事に挑戦できる。
反対に、クローズドマインドの人は、①人にレッテルを貼ってしまう ②物事を主観的に見てしまう ③ステレオタイプなモノの見方をする といった傾向がある。「これは、絶対こうだ」「私はこれしか信じない」と決めてかかり、自分の意見に固執し、違う意見の人の話に耳を向けることができない。

(2)開放性 

 ゴールドバーグ,L.R.が提唱したパーソナリティのビッグファイブで言うと、「開放性(Openness・Openness to experience)」が「オープンマインド」と重なってくる。

①開放性(Openness)(Openness to experience)
②誠実性(Conscientiousness)
③外向性(Extraversion)
④協調性(Agreeableness)
⑤神経症傾向(Neuroticism)

 「開放性」は、知的好奇心の強さ、想像力、美の理解・興味、新しいものへの親和性、遊び心などに関係する。反対に、この傾向が弱い人は、保守的で、慎重なタイプ。興味や関心はあまり広がらないが、堅実に生きていくことができるとされる。
 そうか!
 「開放性」は「知的好奇心」でもあるのだ。これは新鮮な感動だった。
 そして、クランボルツ氏の5つのスキルと重なってくる。
 
(3)好奇心

 クランボルツ氏は、「偶然の出会いや出来事」を生かすキャリアづくりの基本スタンスとして、「オープンマインド」という言葉を示している。

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◆オープンマインドを直訳すれば、「開かれた心」。意訳すれば「優柔不断」です。「私にはこれしかない」「これ以外はやりたくない」という硬直的・閉鎖的な考え方ではなく、何事も前向きに受け止めるということです。自分のキャリアの方向性を焦って決めなくていい。無理に目標を持たなくていい。いい意味で優柔不断な態度を取る。「本当は何をやりたいのか」といった重要な決断をあえて遅らせ、いろいろことに首を突っ込み、自分が持っている無限の可能性を信じ、あれこれやってみる。多くの人の場合、実践を通じて、自分のやりたいこと、進むべき方向性が少しずつ見えてくるものなのです。これは特に20代の時期、社会人として自分の適性や好きなことがはっきりしない時期においてに有効な考え方だといえます。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0811/19/news151_2.html
==================

 D・クランボルツ教授が提唱しキャリア理論で述べられている5つのスキルのどれが「オープンマインド」と同義かということではなく、どれもが関連するということのようだ。
 先のサイトの続きを引用する。

======================
(1)好奇心
 オープンマインドと関連性が強いキーワードです。自分の専門分野やそもそも関心があることだけに閉じこもらず、自分の知らない分野にまで視野を広げ、さまざまなことに関心を持ちましょう。これは、新たな分野で知識を学び続けることでもあります。

(2)持続性
 いろんなことに首を突っ込むのはいいのですが、あまりあっけなく投げ出してしまうと、何も残りません。どんな仕事であれ、何らかの手応えを感じたり、向き不向きを判断できるようになるためには、相応の努力、粘りが必要です。最初のころにうまくいかなくてもめげずに続けてみましょう。また、一足飛びに結果を出そうとするのではなく、足元を固めながらじっくり取り組むのです。

(3)楽観性
 例えば、意に沿わぬ異動や転職を、ネガティブな出来事として悲観的に受け止めるのではなく、自分の知らない世界に飛び込むチャンスだと楽観的にとらえましょう。「人間万事塞翁が馬」ということわざがありますが、どんな出来事も本人が楽観的に受け止めれば、すべては自分のキャリア、人生にとってプラスに転じることができるのです。

(4)柔軟性
 このキーワードもオープンマインドとの関連性が強いですね。こだわりを捨て、「なんでも来い」の気持ちがあれば、軽やかに人生やキャリアを歩んでいけます。

(5)リスク・テイキング
 予期せぬ出来事、つまり偶発を求める行動は、いわば未知の世界への冒険のようなものです。何が起こるか分かりません。さまざまなリスクが潜んでいます。痛い目、つらい目に遭うこともあるでしょう。いばらの道に迷い込むこともあるでしょう。ですが、その先に美しい花が咲いているかもしれません。積極的にリスクを取りに行きましょう。
=====================

〇予期せぬ出来事や偶然の出会いといったチャンスを計画的に模索するために、積極的に行動しよう。
〇自分の選択肢を狭めないで、多くの価値観を受け入れるよう・多くの人を受け入れよう。
〇「なりたい職業」にこだわったり、「自分のやりたいことはこの会社でしかできない」と考えたりせず、別の分野でも自分が興味を持ち、能力を活かせる道を考えよう。

・・・子どものときに決めた「夢」に一直線に向かって実現する例もあるが、状況が変わることもあるのだから、1度立てた目標を変えることに躊躇する必要はない。

 オープンマインド=開放性=好奇心と3つのキーワードが重なってきて、かなりスッキリした。

参考HP
http://manatopi.u-can.co.jp/work/150911_458.html

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「偶キャリ」にこだわりすぎると視野が狭くなる

 アファメーション(affirmation)とは

 肯定的な断言をする事。個人的な「誓約」をする事。
 具体的には「~したい」「こうなれば良いな…」という願望を「~なっている。」と断定して繰り返し唱える事で、潜在意識に働きかけ、変化や成長が遠くの未来にあるものではなく「今・ここにあるのだ」という現実を作り出す事と言われている。
 https://matome.naver.jp/odai/2137790644331529801

 「有言実行」「自分への宣言」に近いニュアンスの言葉であると理解できる。
  
 このアフォメーションと対極に近いのが「偶キャリ」の発想。

 「その幸運は偶然ではないんです!」クランボルツ著 ダイアモンド社

◆人生には、予測不能なことのほうが多いし、あなたは遭遇する人々や出来事の影響を受け続けるのです。
結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を最大限に活用することが大事なのです。(P1)

◆結果をコントロールすることはだれにもできません。しかし、あなたの行動次第で望ましい結果が起こる確率を高めることができるのです。人生には保証されているものは何ひとつありません。唯一確かなことは、何もしないでいる限り、どこにもたどり着かないということでしょう。

・・・「偶然」でキャリアが決まるから何もしなくていいのではなく、「偶然」を引き寄せるように果敢に行動しようと説いている。

 なるほどと思う部分が大半だが、次の箇所は、すんなり入ってこなかった。
 「有言実行」のメリットを評価すると、次の箇所は真逆に思えるからだ。

◆「将来どんな職業に就きたい?」多くの人が一度はこんなふうにたずねられたことがあるでしょう。
 でもやってみたこともないのに、職業を選ぶことを期待されるなんておかしいと思いませんか。皆さんには、今後一切キャリアの意思決定をしないでほしいのです。
 あなた自身も、また、環境も変化している今日、自分の将来を今決めるよりも、積極的にチャンスを模索しながら、オープンマインドでいるほうがずっとよいのです。(P31)

 

 「ひとつの職業にこだわりすぎると視野が狭くなってしまいます」とあるが、自分の直感は大事だ。
 自分の「好きなこと」に熱中するのは脳科学的にもよい結果をもたらす。
 「好きか嫌いか」という直感は、重要な行動基準であってよい。

 「私たちは、常にオープンマインドでありながら、暫定的なキャリア目標をもつことには反対しませんが」とある。
 この「暫定的な」のスタンスさえ堅持できれば、何になりたいかを口にすることは決して悪いことではないはずである。
 「なりたい職業を決めたら、それ以外の選択肢を排除しろ」なんて誰も指導していないはずだ。

 冒頭に引用したアフォメーションの効果を考えたら、「なりたい職業を口にしてみること・なりたい職業に就いた自分をイメージしてみること」には十分意義があることが分かる。

 なりたいキャリアの情報を優先的にキャッチすることを「自分の可能性を狭める」などとマイナスに捉える必要もない。
 とりあえず「今やってみたいこと」を自覚し、「今やってみたいこと」に関わる何らかの行動を起こすことは、「何もイメージしない」「何も考えない」よりは、成功の確率が高まる。
 先の章で「唯一確かなことは、何もしないでいる限り、どこにもたどり着かないということ」と書いてある通りだ。
 「なりたいこと」の宣言もしないようでは、「何もしない」と同じである。
 そのような消極さでは、どこにもたどり着かない。

 「努力で幸せになれますか」という努力の全否定が現実的でないのと同じように、「キャリアプラン」の全否定もまた、極端すぎて、現実的でない。
 世の中は、さまざまなバランスで成り立っている。
 「人生万事塞翁が馬」と「備えあれば憂いなし」は共存する。
 一方のスタンスに偏るのは、あまりにリスクが高い、

 「一つの職業にこだわりすぎると視野が狭くなってしまう」という意見に縛られすぎると、むしろ視野が狭くなってしまうのだ。
Cari


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好きな言葉を聞かれたら「運がいい」

 1月1日の朝日新聞に、女優有村架純さんのインタビュー記事があった。
 見出しが気に入った。

◆好きな言葉を聞かれたら「運がいい」って答えます。

 記事の内容は、ここには書かないが、何度もオーデイションに落選した彼女が今のようにたくさんの役をもらえるようになったのは、自身の努力の結果であり、運のよさであったということが伝わってくる内容だった。

 努力だけでうまくいくほど、世の中は単純じゃない。
 とはいえ、学校教育では、なかなか「運のいい生き方」を推奨するのは難しい。
 運のよさを強調すれば、「じゃあ努力しなくてもいいじゃん」と極端に逆サイドにぶれてしまうからだ。

 「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される」という『Planned Happenstance理論』=「偶キャリ」を提唱したクランボルツ博士が著した『その幸運は偶然ではないんです!』(ダイヤモンド社)。

あなた自身も、あなたを取り巻く環境も常に変化しているときに、ただひとつの道に人生を捧げようとすることはばかげています。
 自分の将来を今決めるよりも、積極的にチャンスを模索しながら、オープンマインドでいるほうがずっとよいのです。(裏表紙より)

 自分のやりたい方向を漠然とながらも定め、
 努力のスキルを高める努力を続けた上で、
 別の分野にも常に関心をもち、どんな分野にも積極的に関わってみる。自分から行動を起こしてみる。
 
 そのようなスタンスが、思わぬ幸運を呼び込むことになる。
 まさに「偶然は必然」であり、「幸運はたぐり寄せるもの」なのだ。

=====================
 予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのが同理論の中心となる考え方です。

これを実践するために必要な行動指針として、クランボルツ教授は次の五つを掲げています。
(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
https://allabout.co.jp/gm/gc/441716/
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 予測不能な時代だからこそ、たった一つの夢だけを追いかけるキャリアプランの立て方は要注意だということを教えていく必要がある。
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