December 25, 2025

練習問題に自我関与させていた子供たち

 部屋を整理していたら、かつての実践資料が出てきた。

 6年生「分数の掛け算・割り算」。計算の仕方を学習したところで、教科書にある「人の体」と題した次のような問題に取り組んだ。

(内容は要約してあります) 

(1)人の体にある骨のうち、約7分の1は頭にある。頭には骨が29個ある。体全体ではどれくらいの骨があるのか? 

(2)心臓のドキドキは1分で約70回。1日に何回打つことになるか?

(3)体重60キログラムの人で約24キログラムが筋肉。筋肉の重さは体全体の何分のいくつか?

などなど

 復習的な応用問題なので、授業はできる子からどんどん次の問題に進み、先生が○×をつけたり、説明をして歩き回ったりする形をとった。

 何気ない1時間の授業であったが、この日の日記に次のように書く子がいた。

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◆ 今日の算数は「人の体」P34のところをやりました。思った事は「この問題は正しい(本当)のことが書いてあるのか?」です。

 問題が当たっているのなら、体全体の骨は203個あることです。すごくあるなぁ。

 心臓のドキドキは1分間に約70打、1日に10万800打も打ちます。すごくドキドキしている。走ったりすればもっとドキドキが増えるのではないか?

 「体重60キログラムの人で約24キログラムは筋肉だそうです。」と問題に書いてあるけど、太りすぎの人は体全体の筋肉の重さは、 これより小さくなるのか?

 ぼくは、みんな、体の中の問題は知りませんでした。この問題のことがあっているなら、覚えてそんはありません。先生はP34の問題の体のことは知っていましたか?。

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 またある子は、この問題を自分の体重28キログラムに置き換えて計算し、二日連続で日記を書いてきた。題名が「ぼくの体」。

「心臓のドキドキは何回打つか」という問題では、1回目74、2回目77、3回目75と、3回計測し、ちゃんと平均を出してから、自分の1日の回数を計算していた。

 また、教科書にはなかったローレル指数の公式を用い、自分の体重は、(131一100)× 0.9 = 27。約28キログラムでちょうど良いと書いてあった。

 2人とも数の意味を具体的に考えて、自分事として計算していたのである。まさに「記号接地」。

 自分が何気なく扱っていた数字に息吹を与えた感じだった。

 子供に教えられ、また教科書に感謝した一コマで、こういう子供の姿を見る瞬間があるから、教師の仕事(授業づくり)が楽しかったのだ。

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December 24, 2025

なるほど、 円の公式に沿って考えよう!

円の面積を求める問題4選

(1)半径20センチで4分の1のサイズ

(2)半径10センチの円・・・これが基準になる。

(3)半径5センチの円が4つ

(4)半径が6分の20センチの円が9つ。

 それぞれの計算式ではなく、ベースの【10×10×円周率】を活かすような形にすると

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(1)20×20×円周率×1/4。

   4×(10×10×円周率)×1/4 だから、【10×10×円周率】

 

(3)5×5×円周率×4 

   4×5×5×円周率 だから、【100×円周率】

(4)20/6×20/6×円周率×9

   9×10/3×10/3×円周率は、900/9×円周率だから、【100×円周率】
==========

・・・計算すればそうなんだけど、きっと一目で「同じだ」と気づく人もいる。

そのロジックを考えると

(2)を基準の「1」とすると

(1)半径が2倍になって、半径×半径が4倍になって、サイズが4分の1だから4÷4=1

(3)半径が2分の1になって、半径×半径が4分の1になって、個数が4つだから、1/4×4=1

(4)半径が3分の1になって、半径×半径が9分の1になって、個数が9つだから、1/9×9=1

で、3つとも基準の「1」になる。

En

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December 23, 2025

分数の問題で多様な解法を考える。

青い四角の部分の長さを、たくさんの方法で求めなさい。

(面積ではありません。)

Bun2

「できるだけたくさん」を強調し、机間巡視する。

まずは、ふだん手のあがらない子を指名して発表させる。

解き方(1) 120÷5=24  24cm

 

ほかの方法の子を聞く(分数のかけ算は未習なので、最後に回す)

解き方(2)120÷5=24 24×1=24 24cm

 

120を5つに分けた1つ分だから、これは、(1)の丁寧な方法。

解き方(3) 1÷5=0.2 120×0.2=24  24cm

小数の考え方は既習。1つにまとめることもできる。

解き方(4)  120×(1÷5)=24  24cm

 

当然だが、分数のかけ算でも計算できる。

解き方(5) 120×1/5=24  24cm

 

120cmの「1つ分」なら120×1,「2つ分」なら120×2。

同じように考えて、120を「5分の1」を求めるときは、120×1/5 という式で表されるのです。

「5で割る」「5で割って1をかける」「0.2をかける」「1/5をかける」は同じ意味になります。

 

続いて応用問題。

青い四角の部分の長さを、たくさんの方法で求めなさい。

Bun1

これも「できるだけたくさん」を強調し、机間巡視する。目標は先に解いた4通り以上だ。

以下、分かりやすくするために、本来必要のないカッコをつけたものもある。

(1)120÷5=24 24×4=96

(2)120÷5×4=96

(3) 4÷5=0.8 120×0.8=96

(4)120×(4÷5)

(5)1÷5=0.2 0.2×4=0.8 120×0.8=96

(6)1÷5=0.2 120×0.2×4=96

(7)1÷5×4=0.8 120×0.8=96

(8)120×(1÷5×4)=96

(9)120×4/5=96

(10)120÷5=24 120ー24=96   

(11)120ー(120÷5)=96   

(12)120÷5=24 24+24+24+24=96   

(13)120÷5×4=24 24+24+24+24=96   

 

120×4/5は、立式はできるが答えを出すのが難しい。

しかし、他の計算の答えを考えると、分かってくる。

「5つに分けた4つ分」は、「5で割って4をかける」と同じなのだということを実感させる応用問題(導入問題)である。

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「フォーフォワーズ」の分数版

フォーフォワーズと呼ばれる(4 4 4 4 = 〇)の問題に取り組んだ後、分数の1/3でチャレンジさせてみたことがある。

その日記に次のように書いてくる子がいた(改行を増やしてあります)。

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 今日、先生が出した算数の問題ができましたよ。

 1/3  ? 1/3 ? 1/3 ? 1/3= 1/3

という問題です。

 学校でできたのは、(1/3ー1/3)×1/3+1/3=1/3 というのができたのです。

 家でやったのは、1/3÷1/3ー1/3ー1/3=1/3 です。

 あと、もう1つのやり方を考えようとしています。だけど、なかなか作れません。

 「うーん、これではダメだ。」これはどうかな? あれ、ぜんぜんちがった~。おかしいなあ~。も~。」

と3つ目はぜんぜんダメでした。

 と考えているうちに、すらすらと3問目ができました。

 それは(1/3+1/3+1/3)×1/3=1/3 です。

 それからまた少し考えてみると、またできてしまいました。

 それは、(1/3÷1/3)-(1/3+1/3)=1/3 です。

 合わせて4つすごいでしょ!!

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 1つの解答で満足しない「探究心」が限界突破をもたらした。

 正解がいくつあるかも分からないのだから、「粘り強さ」の成果である。

 オープンエンドの授業スタイルが、この子のやる気に火をともしたのだ。

 ちなみに、これは昭和62年度の6年生の実践。この日記を書いたのがMさんであることは今もよく覚えている。

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October 29, 2025

小5になって、はたと困る算数

(3)「割合」系列の問題

 割合の基本形(関係図)は4年生で学習する。例えば

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A:◆×3=24  鉛筆3本で24gの時の1本分は?

B:8×◆=24  鉛筆1本8グラムで合計24gだったら、何本分?

C:8×3=◆   鉛筆1本8グラムで4本だったら合計?
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 このレベルの数値だと問題文を読むだけで、◆が埋まるから、答えが特定できる。

 しかし、5年生になって、数値がややこしくなって、人口密度や速度なども問題になると、その問題を軽く読んだだけではABCのどれにあたるかが分からなくなる。

 自分は、「速さ・時間・距離」の3つを丸覚えさせないタイプなのだが、3つをバラで覚えると、あれ掛け算だったっけ、割り算だったけとかえって分かりにくくなる。 

 AとBのような問題は、割り算で解く。Cのような問題は掛け算。1枚のテストの中に、この掛け算・割り算の問題が混同しているて、適当に理解していると間違えてしまう。

 

ア:前にも書いたが12と240という数値があったら、12÷240より、240÷12をしたくなる。

イ:しかも、5年生だから掛け算も割り算も桁が多かったり、小数点が入ったりするから計算の難易度が高い。

ウ:さらに、単位換算のような知識も求められる出題もある。「分」の単位で書いてあるけど秒速を求めるような・・

エ:1つの関係図にするために、一手間・二手目を加えるような出題もある。

 

 それでも、下学年の時から、文意(数値の意味)をよく考えて、答えの見当を立てておく習慣(見直し)をつけておけば誤答に気づける。しかし数値を見れば大体分かるからと、見立てをつける習慣をつけておかないと、明らかにおかしな数値なのに何の違和感も持たなくなる。5年生の算数のテストは、突拍子もない数値を書いてあるケースが多い。

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小5になって、はたと困る算数の世界

その2:九九を超えた計算

桁の多い四則生産は3年生4年生で鍛えられる。本当はここで「九九ができるだけでは足りない」のだが、いざとなれば何とか乗り切ってしまう。

しかし、分数の通分や約分、公倍数・公約数を学習する5年生で厄介なことが起こる。

例えば48になる掛け算

九九で答えると「6×8」だけ(「8×6」は同じだとして)。

しかし、5年生では「1×48」「2×24」「3×16」「4×12」「6×8」の5通りの掛け算が見つけられないと、約数が解けない。

それは「48÷2=24」「48÷3=16」「48÷4=12」といった九九の範囲を超えた掛け算・割り算を暗算でできるぐらいでないと、時間オーバーになる。5年生にそっと九九表を渡したとしても、もうちょい先の計算がメインなのだ。

インドでは20×20まで覚えさせられると、よく言われるが、20×10ぐらいがスラスラできないと「48と16の最大公約数・最小公倍数」が分からない。分母が48と16の分数の通分もできない。

 だから、2位数×1位数、2位数÷1位数あたりの筆算を学ぶ3・4年生がとても重要になる。

 なお、48を素因数分解したら2×2×2×2×3だから、約数はこれらの数の組み合わせだと理解できるのは上級者である。

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小5になって、はたと困る算数の世界

その1:小数倍

5歳の弟は10歳の私の何倍の年齢ですか?

 割合の立式は4年生で習っているので

5=10×◆

◆=5÷10

◆=0.5

となる。

 大人には簡単だろう。

 しかし、これまでの学年での積み上げが不十分な子にとっては

(1)「何倍ですか」と聞いてるから「かけ算」で答えると思うし

(2)割り算といえば「大きい数÷小さい数」しか練習してないし

(3)5÷10と問われると、反射的に「2」と答えてしまう。

という3つの障壁をクリアしないと、正解に辿り着けない。

 まずは「5歳は10歳の0.5倍である」という意味を具体的に考え、10歳を1倍したら10なのだから、1倍以下になる問題なのだと見当をつけておく必要がある。

 問題文の世界を具体的にイメージでき、答えの見当をつけることは、低学年の文章問題からいつも繰り返しおこなっておけばいいのだが、ていがくねん・中学年で「そんなの簡単だから、やらなくても分かる」と疎かにすると、後で困るのだ。

 

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September 16, 2025

5×4+3=23 の計算はいつ習うのか?

生成AIを信じていないから、しつこく尋ねる。

 ◆小学校3年生の「あまりのある割り算」の確かめ算で、5×4+3=23のような立式を扱っていた。

あれ?

このような混合式って、ここで初めて習うのかな?

足し算掛け算の混合問題を2・3年生の算数の教科書(啓林館)で探しても見当たらない。

そこで、今日はcopilotに尋ねてみた。

Q:小学校算数で足し算と掛け算の混合問題は、何学年で学びますか?

 

小学校の算数で「足し算と掛け算の混合問題(四則混合)」を学ぶタイミングは、学年が進むにつれて段階的に導入されます。以下にざっくりとした流れをまとめます:

 学年別の学習内容

学年

主な内容

混合問題の扱い

小学1年生

足し算・引き算の基礎

混合はほぼなし

小学2年生

掛け算(九九)を習得

足し算+掛け算の簡単な混合問題が登場

小学3年生

割り算の導入・筆算

四則混合の基礎が始まる

小学4年生以降

計算の順序・かっこ付きの式

本格的な混合問題(+−×÷)を扱う

  特に小学2年生で掛け算を習い始めるため、足し算と掛け算の混合問題は2年生から登場します。ただし、計算の順序やかっこの使い方など、より複雑な混合問題は3年生以降に本格的に学びます。

 もしお子さんの学習サポートをされているなら、2年生では「九九の定着+簡単な文章問題」、3年生以降では「計算の順序ルール」を意識すると効果的ですよ。

 

Q:足し算+掛け算の簡単な混合問題とは?

  小学2年生で扱う「足し算+掛け算の簡単な混合問題」とは、計算の順序を意識しながら複数の演算を組み合わせて解く問題のことです。まだ割り算や複雑な式は出てこないので、基本は九九と足し算を使ったシンプルな構成になります。

 例題で見てみましょう!

3 × 2 4 = ?
まず掛け算(3×26)、次に足し算(6410

5 2 × 4 = ?
計算の順序に注意!
掛け算(2×48足し算(5813

32× 4 = ?
かっこがある場合は、かっこから計算
325掛け算(5×420

 こうした問題は、九九の理解が進んだタイミングで導入され、計算の順序(掛け算が先)を自然に身につける練習になります。

  文章問題の例もあります:

 りんごが3こずつ入った袋が2ふくろあります。さらに4こりんごをもらいました。ぜんぶでなんこありますか?
式:3 × 2 4 = 10

 このように、日常の場面を使った文章問題で混合計算を学ぶことも多いです。

 もっと練習問題が欲しければ、無料プリント教材もありますよ。たとえば おうち学習キッズの算数プリントでは、2年生向けの混合問題も掲載されています。必要なら、オリジナルの練習問題も作ってみましょうか?

 

 Q:りんごが3こずつ入った袋が2ふくろあります。さらに4こりんごをもらいました。ぜんぶでなんこありますか? → 式:3 × 2 + 4 = 10 

といった問題を小学校2年生の教科書で見かけません。本当ですか?

  とても鋭いご指摘です!

 実際、小学校2年生の教科書(文部科学省検定済)では、「3 × 2 4 = 10」のような足し算と掛け算の混合問題は、明確には掲載されていないことが多いです。以下に理由と背景を整理してみますね。

  教科書での扱い:なぜ見かけないのか?

 2年生では「掛け算の意味と九九」が中心 

  → こずつあるとき、ぜんぶでいくつ?」という掛け算単独の文章問題が主流です。

  計算の順序(×が+より先)というルールは未習 

  → 混合計算を扱うには「計算の順序」や「かっこ」の理解が必要ですが、これは3年生以降で学習します。

  教科書は段階的に構成されている

  → 2年生では「掛け算の意味理解」と「九九の定着」が目的で、混合問題は発展的な内容とされ、教科書には載っていないことが一般的です。

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では、なぜ混合問題が出回っているのか?

 市販のドリルや家庭学習教材では登場

  → 例えば「おうち学習キッズ」や「Z会」などの教材では、九九の応用として混合問題が出題されることがあります。

 先取り学習や応用力強化のため 

  → 教科書には載っていなくても、理解が進んだ子ども向けに「足し算+掛け算」の問題が使われることがあります。

 結論

  「3 × 2 4 = 10」のような混合問題は、小学校2年生の教科書には基本的に掲載されていません。ただし、家庭学習や市販教材では応用問題として登場することがあるため、見かける機会はあるのです。

  もし「教科書に載っていないのに塾やプリントで出てきた…」と感じていたら、それはまさに発展的な学習をしている証拠です。お子さんの理解度に合わせて、無理なく進めるのがベストですね。

  必要なら、2年生の教科書に準拠した問題と、発展問題の違いを整理したプリントも作れますよ!

 

 Q:小学校3年生の「あまりのある割り算」の確かめ算で、5×4+3=23のような立式を習います。このような混合式の指導がここで初めてなら、きちんと確認しなければいけないと感じています。

 おっしゃる通りです。小学校3年生で「あまりのある割り算」の確かめ算として登場する「5×4323」のような混合式の立式は、子どもたちにとって初めて本格的に「計算の順序」を意識する場面になります。ここでの指導は非常に重要です。

 なぜこのタイミングが重要なのか?

  • 混合式の意味理解が必要になる
    「商 × わる数 + あまり = わられる数」という構造は、単なる計算ではなく数量関係の理解が求められます。
  • 計算の順序(×が+より先)を初めて意識する場面
    それまでの学習では、足し算・引き算・掛け算を単独で扱ってきたため、混合式の順序ルールはここで初めて登場します。
  • 文章題とのつながりが深い
    例えば「23枚の色紙を1人に6枚ずつ配ると何人に配れて何枚余るか?」という問題では、23 ÷ 6 = 3 あまり 56×3523という確かめ式が必要になります。

教師の指導ポイント

  • 式の意味を図や具体物で説明する
    6枚が3人分で18、あまりの5を足して23になる」というように、視覚的・体験的な理解を促すことが大切です。
  • 確かめ算の目的を明確にする
    「答えが合っているかどうかを確認するための式」として、目的意識を持たせることで、ただの計算ではなく論理的思考につながります。
  • 計算の順序を丁寧に扱う
    「掛け算が先、次に足し算」というルールを、式の構造と意味の両面から指導する必要があります。

結論

 この「5×4323」のような混合式は、小学校3年生で初めて本格的に扱う重要な内容です。だからこそ、単なる計算練習ではなく、数量関係・式の意味・計算の順序をしっかり確認しながら指導することが不可欠です。

ご指摘のように、「ここで初めてなら、きちんと確認すべき」という姿勢は、まさに算数教育の本質を突いています。必要であれば、図解付きの説明プリントや、子どもが自分で確かめ算を作れるような練習問題もご提案できますよ。

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August 04, 2025

算数について個人探究 四則計算の「記号」について

(1)割り算と分数の関係

 5年生の算数で、割り算と分数の関係に触れる。

 4÷5=4/5になるが、ここで分母と分子がどっちか分からなくなる子がいる。単純な分数のかけ算よりも、こっちの方が難しい。

 本当は、テンキーを使って、4/5と表記したら、それはそのまま4÷5なのだから、分数と割り算の関係はすごく簡単だ。

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 「÷」は、1659年にスイスのヨハン・ハインリッヒ・ラーン(16221676)という数学者が著書の中で使ったのが最初である。分数表記を抽象化したものが起源だと言われている。「÷」はその後イギリスのアイザック・ニュートンなどが好んで使ったことから、イギリスを中心に広まった。

割り算を表す記号には「/(スラッシュ)」や「:(コロン)」もある。「/」は「÷」よりも古い歴史を持っていて、現在も世界中で使われている。

(中略)

 実は、「÷」が一般的に使われている国はそう多くない。イギリス、アメリカ、日本の他は韓国やタイなどの一部の国に限られる。その他の国では「/」が一般的だ。

 2009年に国際標準化機構(ISO)が発行した数学の記号に関する国際規格「ISO 80002」では、割り算は「/」か分数によって表すと定めた上で、「割り算を表す記号として『÷』は使うべきではない」とはっきり書かれている。もしかしたら世界中の教科書から「÷」が消える日は近いかもしれない。

(本原稿は『とてつもない数学』からの抜粋です)

【マンガでわかる】意外と知らない、計算記号「+」「-」「×」「÷」の由来 永野裕之

https://diamond.jp/articles/-/253349

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 4/5は、テンキーで打ち込んだ時点で分数表記である。

 時速100㎞も、表示単位はkm/hだから、距離÷時間だとすぐ分かる。

 密度の問題も㎏/mなら、 〇㎏÷△mで、1mあたり何キログラムなのかがすぐ分かる。

 ÷の記号でウンウンうならなくても、スラッシュで済む時代が来るのかな?

 

(2)「掛け算」の記号

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 掛け算を表す記号には「・」もある。実は、掛け算を表す「×」はヨーロッパ大陸ではあまり流行らなかった。当時、ドイツのゴットフリート・ライプニッツは、スイスのベルヌーイに送った手紙の中で「私は掛け算の記号として『×』を好まない。容易に『x(エックス)』と間違ってしまうからだ。私は単純に『・』を2つの量の間に入れて掛け算を表すことにする」と書いている。

 当時はこうした意見が主流だったらしい。その後、タイプライターやパソコンが普及してからは、掛け算を表す「×」は使われなくなっていく。特に半角英数字では絶望的に『x(エックス)』と紛らわしいからである。実際、現代のパソコンのキーボードにも掛け算を表す「×」のキーは無い。表計算ソフトのエクセルなどで掛け算を打ち込むときは「*(アスタリスク)」を使う。

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・・・なるほど。テンキーには、+-*/ しかないから、「掛ける」の記号で×を引っ張り出すのも面倒といえば面倒。

数値を記号に置き換えたらA×Bは、ABになるから、×って存在が薄いのかと思ってました。

 このように「×」「÷」といった記号でさえ、世界共通ではない。

 自分たちの常識にどっぷり浸かっていてはいけないのだということがよく分かる。

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July 28, 2025

九九の次の段階(3年算数)

 3年の算数(啓林)。2年生で習った九九の延長で、×10や、10の段、0の段を学習する。

 10のかけ算の答えの見つけ方として、教科書には次のように書いてある。

◆3×10は、3×9より3大きくなるから 3×10=30


というわけで、×10の場合は、九九の延長で、×9に「かけられる数」を足すのだと教える。
 教科書ではすぐに、別の話題にいくのだが、

◆ということは 3×11,3×12も、3を足していけばいいんだね。

となる。今回教える範囲ではないが、本時の学習事項の延長だ。

◆3×11=33 3×12は36

 これはまだ習わないんだけど、できちゃったね。と少し予習ができる。


 続いて授業で扱うのは10の段のかけ算。
 これは、2通りの解き方を提示している。


A:10×3は、10の3個分と考えれば、10+10+10=30
B:かける数とかけられる数を入れ替えると、10×3=3×10 だから30。


 もちろん、そういうことなんだけど、こんなの九九表を10まで増やせば、いいんじゃないのかな。
 10の九九は、書いてしまえばとても簡単なのに、九九表を10まで増やすという活動はお勧めされていない。

 ちなみに


100×3は、100の3個分と考えれば、100+100+100=300

となる。今回教える範囲ではないが、本時の学習事項の延長だ。

◆100×3=300 1000×3=3000


 これも、まだ習わないんだけど、できちゃったね。と少し予習ができる。
 もたもたやらずに、さっさと進められるページだし、ちょっと余分に教えられるページなのだ。

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