October 31, 2018

「類推の思考」で解釈を促す

「教育トークライン」10月号(東京教育技術研究所)の石坂陽先生の実践は「情景描写を的確に捉えさせる」。
言葉の裏の意味を見出していく作業だ。
難易度の高い課題のハードルを下げるための手立てが「類推」である。

◆難しいテストで100点を取った。
 先生にものすごく褒められた。
→外を見ると、太陽が美しくきらきらと輝いていた。


これが「行動」→「情景描写」。
そして、この情景描写が→「うれしさ」「すがすがしさ」を表している。

「じゃあ、みんなも同じように情景描写の表現にチャレンジしてみましょう」では、あまりに無謀だ。
石坂先生の実践では、ここでもう一歩踏み混んで例示している。

◆努力したのに、テストで50点だった。
→外を見ると・・・・・・

 「外を見ると」の後に続く情景描写の文章を書いてごらんなさいと指示を出している。
 そして「外を見ると、枯れた木々が力なく揺れていた」といった文を出させて、「悲しさ」「残念な思い」といった心情を把握させる。

 私は、これは類推型の思考指導だと思っている。

 【AーB】と同じ関係が【C-※】にも成り立つとき、※にはどんな文が当てはまるか考えさせる。
 この場合、A・B・Cを提示して※のみを考えさせているから、無理なく類推できる。

 ただし、正確に言うと、石坂先生の実践は、「行動」-「情景描写」-「心情」の【A-B-C】を例示して【D-※ー※】の2か所の※を考えさせている。

 裏の意味は、テキストにはない言葉を用いなければならないので、例示を含め、やさしく取り組んでちょうどいいくらいだと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 27, 2018

リ―デイングスキルテスト

 リ―デイングスキルテスト(RST)は、『AI vs教科書が読めない子どもたち』で有名な新井紀子氏がセンター長を勤める国立情報学研究所の考案したテストである。
 本来は有料だが、サンプル提供で参加するので無料でできると言う。そんなルートがあったんだ。
著書を読んで少しは知っていたが、実際に着手するとか子どもに受けさせるとか、そこまで真剣に考えたことはなかった。

 次のサイトから、さまざまな情報が得られるが、情報が多すぎて精選できない。

https://www.s4e.jp/about-s4e

 たとえば奥深くに隠れているPDF資料「リ―デイングスキルテストで測る読解力とは」には、読解力の11項目のプロセスが記してある。
https://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160726-1.pdf

1 文節を正しく区切る
2 係り受けの構造を正しく認識する=修飾・被修飾の関係
3 述語項構造や接続詞を正しく解析する=主語述語の構造 
4 照応関係を正しく認識する=指示語
5 ~ 語レベルのマッピング
6 ~ 文構造レベルのマッピング
7 既存の知識と新たに得られた知識に対して、論理推論を働かすことにより、実世界に関するさらなる知識を獲得する。
8 得られた多くの情報間の重要度を適切に付与する。特に与えられた観点において、実世界に関するさらなる知識を獲得する。

など11項目のプロセスが挙げられているが、後半は理解が苦しい。
読解力を測る観点が理解できないのだから、自分が読解力を育てるのは難しいのだと思わざるを得ない。

 AIが苦手な点と通ずるのが、以下の箇所かもしれない。

◆得られた情報を正しく理解しただけでは、そこから豊かな実世界イメージを獲得することはできません。
新しく得られた知識と既存の知識から演繹する、という7のプロセスを経ることにより、ひとつの知識を数十倍、数百倍に拡張することができるのです。

◆単に膨大な知識を獲得しただけでは、それを問題解決に役立てることができるとは限りません。具体的な問題解決にあたっては、8で挙げた、得られた情報を取捨選択するプロセスが必要となります。

 例文は、ごくごく単純な問題だと思うが、逆のこんなところでつまづいていたら、そりゃあ各教科のテストは苦しいなと思う。
https://www.s4e.jp/example

◆近畿地方を中心に、領主や鎌倉幕府に従わず、年貢をうばう武士があらわれた。
→年貢をうばうのは(鎌倉幕府:武士:近畿地方:領主)である。

 このようなレベルでの読みの精度を上げるなら「一字読解」のような丁寧な指導が有効だと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 14, 2018

クリテイカルシンキングの必要性

少し古いが、2017年2月の「小4教育技術」にあった出口汪氏の特集記事のコピーが見つかった。
2020年に向けた基本的なスタンスがよく分かる。

小学館編集部の言葉
◆2020年度から実施される次期学習指導要領と、現行のセンター試験に替わって「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)を導入する大学入試制度の改革。それぞれが「思考力 判断力 表現力」を重視し、今後は「記述式の問題」「複数の正解があり得る問題」などへの対処に、より論理的な読解力と表現力、さらに欧米型のクリテイカルな思考が必要がとされています。

・・・子どもや保護者にとっては、新学習指導要領より、大学入試改革の方が重要かもしれないし、むしろ、大学入試の傾向から逆算して、小中高での取り組み課題が明らかになってくるのではないかと思う。

出口汪氏の言葉
◆文部科学省が従来からモデルにしている欧米の考え方「 クリテイカルシンキング」とは、ある問題について、主観を交えずに客観的に様々な角度から分析して、複数の可能性から相対的に適切なものを選ぶ能力のことで、次期学習指導要領ではこの要素がさらに強まるとされています。文部科学省はとくに、答えのない問題への対処や、複数の正解があり得る問題で最適解を導き出す能力などを重視するということですね。
つまり、教科書に答えがあって、先生が教えてくれることを何ら疑うことなく頭に入れて答えればいいという、これまでのやり方とは真逆な教育になるということです。
自分自身で考えていく過程で、ひょっとしたら答えが見つからないかもしれない、あるいは複数の答えが現れるかもしれないという学習が導入されるわけですが、こういうことは、現実社会で生きているとあたり前に遭遇する問題ですよね。世の中で起きている事柄、われわれが直面している問題には絶対的な正解は存在しないわけですから、極めて現実的な学習であると言えます。

・・・答えのない問題、複数の正解がある問題への対処か。たった1つの正解を暗記する教育とはまさに真逆である。
極めて大切な指摘なのに、すぐに記憶から遠のいてしまう。何度も何度も擦り込んで自分のものにしていきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 07, 2018

因果関係を見抜く「反事実」の考え方

Img_9a673de1b32ff35d200251e9c952959
 中室牧子氏の「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)では、因果関係があるかどうかを見抜くことの大切さがけてたら、主張されている。根拠のない通説にだまされないために・データの勝手な解釈にだまされないためにである。

 広告のおかげで、今年はアイスクリームの売り上げが伸びた。

のような場合だ。
 
 中室氏は、次の3点でチェックせよと言う。
「まったくの偶然ではないか」
「第三の変数(要因)はないか」
「逆の因果関係はないか」

そして、因果関係を証明するのに「反事実(反実仮想)」を想定し、比較してみよと言う。

◆もし、〇〇がなかったとしたら、どうなっていただろう。

 今年は暑かったから、広告がなくても結構売れてたかも。
 
と第三の要因が浮上するかもしれない 
 「アイスクリーム総選挙」みたいな特別番組があったら、そりゃあ、そっちの影響の方が強いはずだ。

 ただし、中室氏は経済学者だから、あてずっぽうで「反事実」を想定して、あてずっぽうで適否を決めるわけでじゃない。
 実際には、もう広告を出してしまったのだから、今さら「もし広告を出さなかったら」という直接の比較をするのは不可能だ。
 だから、類似条件で試した実験を比較材料にして検討することになる。これがエビデンス=因果関係を示唆する根拠である。

 国語の世界・言葉の世界で因果関係を云々言うだけなら「エビデンス」は要らない。 
 しかし、経済の世界では「エビデンス」が必要になる。
 そこの違いをきちんと自覚しておかねばと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 06, 2018

仮説思考で仕事の速度と精度を向上

1694567
Associe2018年8月号、赤羽雄二氏の連載「最速で成果を出す時短術」(P101/102)

仮説思考と仕事の時短術が、どうつながるのかを気にしながら読んだ。
なるほど!
ここは引用でなく、自分の言葉で書きますね(時短のため)。

簡単に言えば「石橋を叩いて渡る」という完璧主義では、調査や検証や結論までに時間がかかり過ぎる。
だから、およその目安をつけて、いけると思ったら「見切り発車」する思い切りのよさが必要である。動き出してから、その都度、速やかに修正をすればよいのだ。

むろん、仮説だから間違いを犯すこともある。だからこそ、見当違いな仮説にならないように、日頃から情報収集をして思考トレーニングをすることが大事になる。

最後だけは、正しく引用します。

◆常に「自分はこう考える」と仮説を持って動き、走りながら検証・修正するように習慣づければ、あなたの仕事のスピードは格段に向上していきます。

 「自分はこう考える」「自分だったらこうするに違いない」という仮説は、つまりはシュミレーションだ。
 当事者意識の喚起でもある。いつも問題意識を持って生活しているとも言える。
 やってみなきゃあ分からないなら、やってみるしかない。 そこで迷っていたら、タイミングを逸してしまう。運命の女神さまは逃げてしまう。
 「見切り発車・当たって砕けろ」と言うと、無鉄砲なマイナスイメージが強すぎるけど、「仮説思考で仕事の速度と精度を向上」と考えれば、勇気をもって踏み出せるかもしれない。
 
 先のダイアリーでも書いたが、ここでも、「仮説思考」は、「論理の力」ではなく、「論理の無力」というのがよく分かる。
 
 論理的な正しさだけを優先すると、おそらく失敗の可能性がゼロに近づくまでまで人は踏み出せないだろう。
 人は勝負をかけるとき、論理ではなく、感性で判断するものだ。
 あてずっぽうの感性か、経験に裏打ちされた精度の高い感性かの違いは、むろんあるが、迷っているばかりでは、チャンスは回ってこない。
 「宝くじを買わない人は、絶対に当たらない」と言う。
 宝くじを買うのは、確率から考えると、非論理的な行動かもしれない。
 でも、その非論理性にためらっていたら、当たるチャンスは巡ってこないのだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「仮説推論 アブダクション」

Ab


「仮説推論 アブダクション」は、簡単に言うと、推理小説の犯人探し。
 出てしまった「結果』に対して、原因を仮説として立てて検証していく方法だ。

 パースは、次のように定式化している。

◆驚くべき事実Cが観察される
◆もしHが真であれば、Cは当然の帰結であろう。
◆よって、Hが真であると考えるべき理由がある。

分かりにくいなー。

◆常識では説明できない驚くべき結果が見られた場合に
◆その結果を説明できるような大胆な仮説を推論すること。
そう考えないと説明がつかないような仮説を確定すること。
◆結果から原因を遡求するので、リダクションとも呼ばれる

この典型例が万有引力の思想を考えついたニュートンである。
 (林檎が落ちるのをみて万有引力の思想を考えついたという逸話はたんなる伝説ではなく信頼のおける実話のようで)

============
ニュートンの思索の非凡なところは、まず林檎が落ちるという事実に対する彼の「驚き」にあります。(中略)ニュートンの驚きと疑念そのものがかれの独創的な洞察力と想像力によるものです。もちろんニュートン以前の人びとも林檎が落ちるのを見てきているし物体は支えられないときには落下するということは誰もが知っています。しかしかれらに林檎が落ちるという事実は何ら意外な出来事ではなく「驚くべき事実」ではなかったのです。そういう驚きや疑念はすぐれた洞察力と想像力によるものであり、ただ経験を積めば誰にでも自ずと生ずるというものではありません。(中略)

ニュートンの驚きと疑念、その驚きと疑念を解決するためにかれが考え出した諸仮説、そしてついには万有引力の原理という偉大な仮説の確立ーこのニュートンの発見過程を顕著に特色づけているのは一連の創造的な仮説形成的推論、すなわちアブダクションです。
「アブダクション 仮説と発見の論理 米森裕二緒 勁草書房p57から60
============

とまあ、難解な一冊の一部ながら読んでいて、驚くものがあった。

 AIに驚きがないなら、新たな仮説推論は生まれない。
教育技術にしろ、学問研究にしろ、理屈も大事だが、まずは「驚き、興味、喜び」を含む知的好奇心が大事なのだと思う。対象に対する深い愛情と言ってもいいかもしれない。

 先のダイアリーでNHK講座の「ロンリのちから」の中で、1つだけ「論理の力」が及ばない回があったことに触れた。

 「仮説を思いつくかどうかは発想力の問題。言うなれば『論理の無力』」

と語ったのが「仮説推論」の回だった。
 いくら論理的思考に優れていても、それだけでは発想は浮かんでこない。一種のひらめきのようなものが必要だ。
 名探偵は「論理的思考」だけではなれないのだ。
 「仮説推論」の回だけを「論理の無力」とまとめたNHKも、なかなか奥が深いのだ。

 なお、松岡正剛氏も「パース」や「仮説推論」について詳細に書いている。
 そちらを、しっかり読むことをお勧めしたい。
 松岡正剛氏の解説を読むと、その分かりやすさにほっとしてしまう。
 と同時に、同じ本を読んで、これほどの解説を書ける知性に圧倒されてしまう。

https://1000ya.isis.ne.jp/1566.html
https://1000ya.isis.ne.jp/1182.html

 なお、自分がメモ書きした下記の分類のページを松岡氏もWEBで紹介している。

※推論Inferenceには、2通りあって

(1)分析的推論analytic or explicative inference
  ①演繹deduction

(2)拡張的推論ampliative inference
  ①帰納induction
  ②アブダクションabduction

 演繹的推論は前提から必然的、包含的に導かれる結論だから内容を超えた知識の拡張はない。
 拡張的推論は、経験に基づく推論なので、前提の内容を超えた知識や情報を与える。
 その分、拡張的推論は正確さを欠く。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

NHK教育テレビの高校講座「ロンリのちから」

NHK教育テレビの高校講座「ロンリのちから」をWEBで全部視聴してみた。

http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/ronri/

(1)三段論法  
(2)誤った前提・危険な飛躍
(3)逆さまのロンリ
(4)接続表現・ことばをつなぐ
(5)水掛け論・理由を言う
(6)暗黙のロンリ   
(7)仮説形成
(8)否定のロンリ
(9)類比論法
(10)合意形成
(11)見せかけの根拠
(12)推測の確かさ
(13)「だから」に反論する
(14)因果関係
(15)ニセモノの説得力
(16)事実・推測・意見
(17)問題を整理する
(18)横ならび論法
(19)ずれた反論
(20)異なる意見を尊重する

 最初は「三段論法」。全体に含まれる個別の主張は、当然正しい。これを「当たり前」と言ってのけるところは、ある意味で滑稽だった。三段論法で正しさを導かれる意見は、実にバカバカしいほど「当たり前」なのだ。
 ただ、この20回の中に「帰納法・演繹法」の解説はなかった。
 論理の専門性よりも、「水掛け論」「ずれた反論」「見せかけの根拠」「にせものの説得力」「横並び論法」など、論理的でない相手に言い負かされないことの重要さを説く回が目立った。
 また、「合意形成・問題を整理する・異なる意見を尊重する」は、議論する際の態度の問題だった。

 その他のメモ書き。

「逆さまのロンリ」・・AならばBを逆にすると、「逆は真ならず」という場合がある。特に理由が複数ある場合。

「暗黙の論理」は、三角ロジックで言うところの「大前提」。言わなくても分かっていると思って省略すると、誤解が生じることがある。「常識から来る決めつけ」や「論理の飛躍」は、ここ。

「類比論法」と「推測」は似ていた。また「類比」は「帰納法」に近い。「A1・A2が正しいなら、Aも正しい」は、類推であり、帰納法であり、100%正しいとは言い切れないから「推測」である。

「否定」は、数学で取り組んでいるので高校生には分かるが、「すべてない」の否定は「一部ある」という全否定・全肯定、部分否定と部分肯定の区別はややこしい。

「事実・推測・意見」は、小学校から繰り返して指導している内容だが、大人になればなるほど、もっともらしい意見を事実のようにすりかえる事例が多いから、大事な指導内容。

 さて、1つだけ「これも『ロンリのちから』」という決め台詞を使わない回があった。
これが「仮説推論」の回。

「仮説を思いつくかどうかは発想力の問題。言うなれば『論理の無力』」

 これもまた、すごい「決め台詞」だった!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 11, 2018

QAR 問いと答えの関係

Qar2_300


QAR(question–answer relationship)、日本語では「問いと答えの関係」

日本語の文献がなかなか見つからず、英語のサイトにチャレンジしなくてはならなかった。

http://www.readingrockets.org/strategies/question_answer_...

The question–answer relationship (QAR) strategy helps students understand the different types of questions.
By learning that the answers to some questions are "Right There" in the text,
that some answers require a reader to "Think and Search,"
and that some answers can only be answered "On My Own," students recognize that they must first consider the question before developing an answer.

 Google翻訳を参考にして、めっちゃ簡略に示してみると

QARの戦略は、生徒がさまざまなタイプの質問を理解するのに役立ちます。
生徒は質問に対する答えが

(1)「テキストにある(すぐそこにある)
(2)「思えて、探す」
(3)「自分の中にある」

であることを学習し、答えを出す前に、質問を検討する必要があることを認識しています。

 ここでは3つのステップだが、サイトに示された図を見ると、4つのステップがある。

(1)答えは、本文中にある Right There Questions
(2)答えは、考えて探す  Think and Search Questions
(3)答えは、筆者と自分  Author and You
(4)答えは、自分自身   On My Own

 図の中には、もう少し詳しいアドバイスがある。
(1)は5W1Hみたいな内容だとわかる。

(2)以降は、次のような単語が見える。
Summarize   要約してみる
Compare and Contrast 比べてみる
What caused  何が原因かと言うと
How did    どうやって
Retell      もう一度読むと
Find 2example  2つ例を挙げる

(3)
Use your schema and make an Interence using the story
あなたの経験を用いて、そして話を用いて推論せよ

Predict what will happen
何が起きるか予測せよ

What is tha mein idea of
何が本旨かと言うと

What could be another title for
別の題をつけるとしたら

Why did the author write
なぜ作者は書いたのか

(4)
use your schema and tell your opinion
あなたの経験を用いて、自分の意見を述べよ

Have you ever
あなたはいつもどうしてる

How would you feel if
もし~だったら、あなたならどう思う

Context Clues : Infering Meaning
文脈の手がかり:推論 

Good readers figure out unknown words by using
よき読者は、以下を用いて知らない言葉を理解する
① schema         自分の経験
② clues from the text テキストからの手掛かり
③ clues from pictures 図や写真からの手掛かり
④ rereading       再読

 これは、大学入試資料に見られた問いのマトリックスと重なる。

(1)単純な知識理解の答え
(2)論理的思考を要する答え
(3)自分の判断を要する答え
(4)自分の創造力を要する答え

 QARのサイトでは動画も見られるが、もちろん英語!

http://www.vdoe.whro.org/elementary_reading/QAR1-25-2010_...

 まだまだ知らないことばかりである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 09, 2018

「読解力向上」と「論理」の私案

★なぜ「論理」なのか~他者意識の始まりが「論理」のはじまり

文相互の関係・段落相互の関係
1)基本的な考え方=「文の構造」
2)文相互の関係を見抜くための「接続語」
3)段落構成を見抜くための「接続語」
4)筆者の主張を読み解くための「イコールのパターン」
5)芥山先生の主張を読み解くための「イコールのパターン」
6)論理力ノート 「イコール」の関係
7)イコールの関係=paraphrase
具体と抽象の関係
1)「小見出し」は具体的な文章の内容を「抽象化」している
2)「小見出し」の意味 その2
3)論理力ノート 「抽象」の訓練になる「見出し」
4)対比は「抽象化」の手だてである
5)具体的な叙述を促すために「例えば」を用いる
6)具体的な提示がないと議論はかみあわない
7)抽象と具体の整合性を確かめる「ケンカ読み」
8)抽象と具象の能力を試す「2段落構成の作文」
9)抽象と具象の能力を試す「ラベリング」

数学的なアプローチ
1)論理数学的な法則性
2)証明教育
3)証明教育の重要性
4)「東大数学」が求めるロジカルな説明力
5)数学的現代文読解法
6)
数学的推論

三角ロジックの考え方
1)基本構造
2)仮説化のロジック
3)「理由」と「主張」と「大前提」
4)「理由」と「根拠」を分けて考える
5)「理由」と「主張」の往復活動
6)「言葉」と「定義」の往復活動

その他の論理関係
1)「だが、しかし~」の論法
2)論理力ノート 「譲歩」
3)論理力ノート 「弁証法」
4)因果関係=「なぜ」でつながる文脈~フィンランドメソッド~
5)因果関係=「なぜ」で読み解く『ドラゴン桜』の学習法
6)説得力を増すための「比喩」
7)対照実験の論理をつかむ「対比」の思考
8)文中の数値を具体的にイメージする

★トラックバックいただいた方々の論理
 論理エンジンに近い「文単位」の指導
 論理的な思考
 論理的な思考(2)

★自分のレポート
「要約指導」に関わる授業実践レポート
「要約指導」に関わらない授業実践レポート
 

| | Comments (0) | TrackBack (1)

June 05, 2018

仮説検証のロジック

 昨年の11月に、仮説化の能力について書いた。

 例示は、向山先生の1980年の工業地帯の授業。

◆「〜であれば工業地帯である。(になりやすい)。」
◆「工業地帯であれば、〜である。(見られる。)」という説を創ることができる。
但し、次の条件をつけ加える。
① 自分で調べて証明できると考えられるもの。
② 本などを見てはならない。

 この「仮説化(仮説検証)」の授業は、

 【ある条件】ならば 【主張Aである】という論理に対して、その【根拠】を自分で探す形になっている。

 プログラミングの基礎的な用法に、「If 条件式 Then ...」というのがある。if-thenで条件判定が成立した場合と、成立しなかった場合の2通りに分岐したプログラムを書くことができる。
 対応する文型は、「AならばB」「Aの場合はB」「AするときはB」などになる。
 1980年に向山先生が提起した「仮説化」の授業は、まさに、プログラミング的思考の先駆なのであると言えラる。
 さて、この、向山実践の源流は、向山先生が教育実習で疑問を感じて調べたという「青森のリンゴ」である。
「斉藤喜博を追って」にその記載がある。

「気候が適しているから 青森県は日本で一番りんごを生産している」

→気候は北海道や東北地方と変わらない。
 つまり、気温はりんご生産の要因の1つではあっても、青森県が生産1位になる理由にはならない。

 こうしてみると、「気候とリンゴ生産」には因果関係はあるが、それだけでは青森が生産1位になったことの「原因と結果」を説明できないのだ。

 実際には、 「鉄道」「港」「米作からの転換」「大土地所有制度」「日清戦争」「対ロ貿易」などの条件がが関わっている。「気候→青森のリンゴ」という短絡的な発想がいかに貧弱化が分かる。

 これからの時代はデータ分析が重要だと言われる。
単なる相関関係を、因果関係とすりかえないように、安易な推論に流されないように、ロジカルに疑ってかかる思考スタンスが必要であり、その原型を30年以上前の向山実践に見ることができる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)